ロジスティード株式会社の2023年度第3四半期の決算報告書が公開されました。企業が3か月ごとの業績を公表することで、株主や投資家の皆さまのより一層の理解と支持が得られると期待されています。今回の決算報告では、売上収益や利益の状況、財務状態の変化など、企業の経営実績を詳しくお伝えしますので、ぜひチェックしていただきたいと思います。
企業情報
企業名: ロジスティード株式会社
証券コード: E04111
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
ロジスティード株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ロジスティード株式会社は、3月31日を事業年度末としており、毎年4月から3月までの1年間を決算期としています。そして、決算報告書の提出は決算後約2か月以内に行われます。具体的には、今回の決算報告は2024年2月9日に公表されたものです。
主な事業
ロジスティード株式会社は、国内物流、国際物流、その他の物流周辺事業などを手掛ける総合物流企業です。3PL事業では、物流システムの構築や在庫管理、受注管理、物流センター運営などを行っています。また、フォワーディング事業では陸上・海上・航空の輸送手段を組み合わせた国際一貫輸送などのサービスを提供しています。さらに、自動車部品の物流管理などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上収益は5,948億72百万円となり、前年同期比では4%減少しました。一方で、調整後営業利益は334億53百万円と、前年同期比では9%の減少となっています。これは、一過性費用の増加やフォワーディング事業の減収影響などが要因とのことです。
売上・利益の推移
ロジスティード株式会社の過去3年間の連結売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、2023年3月期には8,143億10百万円に達しています。一方で、営業利益は2022年3月期の458億40百万円をピークに減少に転じ、今期3四半期では334億53百万円となっています。この背景には、コスト増加や事業構造改革費用の計上などがあるようです。
四半期連結貸借対照表について
ロジスティード株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は9,534億67百万円となっています。前期末から413億58百万円増加しています。この増加の主な要因は、有形固定資産や使用権資産の増加によるものです。一方、負債合計は8,209億36百万円で、前期末から288億71百万円増加しています。
資産の部
流動資産は2,044億13百万円と前期末から392億69百万円減少しています。一方、非流動資産は7,490億54百万円と806億27百万円増加しています。この増加の主な要因は、有形固定資産の増加によるものです。
負債の部
流動負債は1,879億34百万円で前期末から341億87百万円減少しています。一方、非流動負債は6,330億2百万円と630億58百万円増加しています。この増加の主な要因は、リース負債やその他の金融負債の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は1,325億31百万円で、前期末から124億87百万円増加しています。この主な要因は、親会社株主に帰属する四半期利益の計上によるものです。
ROAとROE
ロジスティード株式会社のROA(総資産利益率)は12.1%、ROE(自己資本利益率)は12.8%となっています。前年同期と比べるとROAは3.3ポイント、ROEは1.7ポイントそれぞれ減少しています。これは、利益率の低下や資産効率の悪化が要因と考えられます。今後の業績改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが94億70百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが548億13百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが72億54百万円の収入となっています。これにより、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は469億96百万円となりました。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、ロジスティード株式会社は配当金の支払いは行っていません。前年同期は1株当たり28円、総額で23億48百万円の配当を実施していました。今後の配当動向については、業績の推移や財務状況などを踏まえて決定されるものと思われます。
今後の展望
ロジスティード株式会社は、中長期的な成長に向けて取り組みを進めていくとしています。具体的には、事業の効率化や生産性向上、さらなる事業基盤の強化などに注力していく方針です。一方で、コスト増加や事業構造改革費用の影響などから、当面は業績の下振れも懸念されています。しっかりとした経営戦略の実行が期待されます。
編集部のまとめ
ロジスティード株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高は前年同期比4%減、営業利益も同9%減と、収益面では厳しい状況となりました。原因は一過性費用の増加やフォワーディング事業の減収影響などとのことです。今後は、事業効率化や生産性向上に取り組み、確実な業績回復を目指していくことが重要だと思われます。株主還元については、配当は見送られましたが、持続的な企業価値向上に向けた取り組みに期待が寄せられています。
ロジスティード株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ロジスティード株式会社の決算期は3月31日で、決算報告書の提出は決算後約2か月以内に行われています。今回の第3四半期決算報告は2024年2月9日に公表されたものです。配当については、当第3四半期連結累計期間では実施されていませんが、今後の業績動向を踏まえて検討されるものと考えられます。