東京電力パワーグリッド株式会社の第3四半期決算が発表されました。売上高や利益が大きく増加し、堅調な業績を示しています。東京電力グループの中核企業として、送配電事業を中心に安定した経営を続けています。
企業情報
企業名: 東京電力パワーグリッド株式会社
証券コード: E32215
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
東京電力パワーグリッド株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東京電力パワーグリッド株式会社の決算は、年4回の四半期決算を行っています。直近の四半期決算は、2023年12月31日が第3四半期会計期間となります。
主な事業
東京電力パワーグリッド株式会社は、電気事業を中心とした事業を展開しています。主な事業は、送配電設備の運転・保守管理、電力の送配電など、東京電力グループの中核をなす企業です。また、再生可能エネルギーの導入や電力系統の強化など、エネルギーインフラの整備にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高1兆6,186億円、経常利益1,840億円と大幅な増加となりました。利益率も経常利益率11.3%と高水準を維持しています。電力需要の回復や、調整力取引の会計処理の変更などが利益増加の主因となっています。
売上・利益の推移
東京電力パワーグリッド株式会社は、安定した売上高と利益水準を維持しています。2023年度第3四半期の売上高は1兆6,186億円で、前年同期比では23.9%の減少となりましたが、これは調整力取引の会計処理変更の影響が大きいためです。一方、経常利益は前年同期比59.9%増の1,840億円と大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
東京電力パワーグリッド株式会社の2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は6兆9,950億円で、前期末比375億円の減少となっています。これは主に、流動資産の減少によるものです。固定資産は4兆9,397億円と堅調に推移しています。
負債の部
負債合計は5兆8,584億円で、前期末比779億円減少しました。流動負債が減少した一方で、固定負債も減少しています。
純資産の部
純資産は1兆1,365億円と、前期末比404億円増加しました。自己資本比率は16.2%と、前期末から0.6ポイント上昇しています。
ROAとROE
東京電力パワーグリッド株式会社のROA(総資本利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は12.2%となっています。前年同期と比較すると、ROAは0.5ポイント上昇、ROEは0.9ポイント上昇しており、収益性が向上しています。これは、経常利益の大幅な増加により、資本効率が高まったためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていないため、詳細な情報は分かりませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加していると考えられます。これは、経常利益の増加などが寄与しているものと推察されます。
配当の支払額
東京電力パワーグリッド株式会社は、2023年6月28日の定時株主総会で1株当たり2,211円16銭の期末配当を決議しています。前期の年間配当1,564円55銭から大幅に増加しており、収益力の向上を反映した配当政策であると言えます。
今後の展望
東京電力パワーグリッド株式会社は、再生可能エネルギーの導入拡大や電力系統の強化に取り組むなど、エネルギー分野の変革に貢献していく方針です。また、安定した送配電事業を通じて、持続可能な社会インフラの整備に努めていく方針です。引き続き、収益力の向上と、経営の効率化を両立させていく方針です。
編集部のまとめ
東京電力パワーグリッド株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高や利益が大幅に増加し、堅調な業績となりました。送配電事業の安定した収益性と、再エネ導入や系統強化への取り組みが評価されています。今後もグループの中核企業としての役割を果たし、持続可能な社会インフラの整備に貢献していくことが期待されます。
東京電力パワーグリッド株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東京電力パワーグリッド株式会社は、年4回の四半期決算を行っています。2023年度の第3四半期決算は2023年12月31日が会計期間となります。また、2023年6月28日の定時株主総会で1株当たり2,211円16銭の期末配当が決議されており、株主還元の強化にも取り組んでいます。