株式会社タケエイの決算報告書を分析しました。同社は、廃棄物の処理・リサイクル、再生可能エネルギー、環境エンジニアリングなどの事業を展開する環境関連のリーディングカンパニーです。コロナ禍や原材料価格高騰の影響を受けつつも、堅調な業績を維持している様子がうかがえます。今後も、同社の取り組みに注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社タケエイ
証券コード: E05685
決算期: 3月期
株式会社タケエイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社タケエイの決算日は3月31日です。決算発表は、通常6月中旬に行われます。
主な事業
株式会社タケエイは、廃棄物処理・リサイクル事業、再生可能エネルギー事業、環境エンジニアリング事業、環境コンサルティング事業の4つの主要事業を展開しています。廃棄物の処理や再資源化、再生可能エネルギーの発電、環境関連の製品開発・コンサルティングなど、多岐にわたる事業を手がけています。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が35,208百万円と前年同期比で3.1%増加しました。一方で、営業利益は3,299百万円と前年同期比で3.6%減少しています。これは、燃料費や人件費などのコスト増加の影響を受けたためです。ただし、経常利益は3,022百万円と、堅調な利益水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年3月期は46,061百万円と過去最高を記録しました。一方で、営業利益は4,479百万円と、収益性も高水準にあります。これまで、廃棄物リサイクルや再生可能エネルギー事業などが好調に推移しており、同社の事業の強みが表れている結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は95,523百万円と前期末比5.6%の増加となっています。これは主に、建設仮勘定が増加したことによるものです。一方、負債合計は57,118百万円と、前期末比7.7%の増加となっています。短期借入金の増加が主な要因です。
資産の部
流動資産は25,159百万円と前期末比1.1%減少しました。一方、固定資産は69,270百万円と前期末比8.4%の増加となっています。建設仮勘定の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は23,186百万円と前期末比23.3%の増加となりました。これは主に、短期借入金の増加によるものです。固定負債は33,932百万円と前期末比0.8%減少しています。
純資産の部
純資産は38,405百万円と前期末比2.6%の増加となりました。利益剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は38.2%となっています。
ROAとROE
同社のROAは2023年3月期で4.9%、ROEは7.3%となっています。コロナ禍の影響を受けつつも、一定の収益性を維持しているといえます。今後も、収益基盤の強化に取り組み、ROA、ROEの向上につなげていくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは全体として安定的に推移しています。営業活動によるキャッシュ・フローは好調に推移しており、投資活動では建設仮勘定の増加などにより支出が大きくなっています。一方、財務活動では借入金の増加があり、手元現預金は若干減少しています。
配当の支払額
同社は、2023年6月の定時株主総会で1株当たり40円の期末配当を決議しました。これにより、年間配当金は1株当たり80円となります。株主還元にも注力しており、安定的な配当政策を続けています。
今後の展望
同社は、コロナ禍の影響を受けつつも、引き続き堅調な業績を維持しています。今後も、廃棄物リサイクルや再生可能エネルギー事業、環境関連の製品開発などに注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社タケエイは、環境関連事業を中心に、コロナ禍や原材料価格高騰の影響を受けつつも、安定した業績を維持しています。廃棄物処理・リサイクル事業、再生可能エネルギー事業、環境エンジニアリング事業など、多角的な事業展開を強みとし、収益基盤の強化に取り組んでいます。今後も、同社の動向に注目が集まりそうです。
株式会社タケエイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社タケエイの決算日は3月31日で、通常6月中旬に決算発表を行っています。また、同社は安定的な配当政策を続けており、2023年6月の定時株主総会では1株当たり40円の期末配当が決議されました。今後も、同社の業績と株主還元に注目が集まりそうです。