株式会社ニッスイの2023年度第3四半期決算報告書をご紹介します。ニッスイは、食品・水産事業を中心に事業を展開する企業です。今回の決算では、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する四半期純利益がそれぞれ過去最高を記録しています。
企業情報
企業名: 株式会社ニッスイ
証券コード: 13320
決算期: 2023年3月期
株式会社ニッスイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ニッスイの決算日は3月31日で、第3四半期は2023年12月31日となります。決算は年4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、通期)行っています。
主な事業
株式会社ニッスイは、水産事業、食品事業、ファイン事業、物流事業を主な事業としています。水産事業では漁撈、養殖、加工・商事を、食品事業では加工事業とチルド事業を、ファイン事業では医薬原料や機能性原料の生産・販売を、物流事業では冷蔵倉庫事業や配送事業を行っています。これら多岐にわたる事業を通じて、より豊かな食生活の実現を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は売上高6,254億81百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益263億55百万円(同12.8%増)と過去最高を更新しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は202億93百万円(同9.2%増)となりました。食品事業の収益性向上や原料価格の低下などにより、大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
ニッスイの直近3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期が7,681億81百万円、2023年3月期第3四半期が6,254億81百万円と堅調に推移しています。営業利益も2022年3月期が352億25百万円、2023年3月期第3四半期が263億55百万円と好調が続いています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月31日時点の資産合計は6,132億75百万円と前期末から642億61百万円増加しました。流動資産は3,431億4百万円と387億54百万円増加し、固定資産は2,701億71百万円と255億7百万円増加しています。
負債の部
負債合計は3,581億65百万円と前期末から297億88百万円増加しました。流動負債は2,131億18百万円と143億46百万円増加し、固定負債は1,450億47百万円と154億41百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は2,551億9百万円と前期末から344億73百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加などにより、自己資本比率は40.29%と改善しています。
ROAとROE
ニッスイのROA(総資産利益率)は4.5%、ROE(自己資本利益率)は10.9%となっています。前年同期と比べROAは上昇、ROEも高水準を維持しており、収益性と効率性が改善傾向にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは公表されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスに推移し、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスになっているものと考えられます。これらの結果、cash positionが改善していると見られます。
配当の支払額
ニッスイは年2回の配当を実施しています。2023年度の中間配当は1株当たり10円、期末配当金も同額を見込んでおり、年間配当金は20円となる見通しです。
今後の展望
ニッスイは、食品事業の収益力強化、水産事業の収益性改善、ファイン事業の再構築に取り組み、更なる業績向上を目指しています。特に、食品事業では需要の回復や原料価格の低下を活かし、収益力の向上を図る計画です。今後も持続可能な経営基盤の構築に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ニッスイは、食品事業を中心に好業績を維持しています。2023年度第3四半期の売上高、営業利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が過去最高を記録しており、同社の収益力の高さが示されました。今後は、水産事業の収益性改善、ファイン事業の再構築にも注目が集まります。引き続き同社の動向に期待が高まるでしょう。
株式会社ニッスイの決算日や配当についてまとめました。
ニッスイの決算日は3月31日で、第3四半期は2023年12月31日となります。配当については、中間配当が1株当たり10円、期末配当も10円を見込んでおり、年間配当金は20円となる見通しです。同社は安定した収益基盤を背景に、株主への還元にも積極的に取り組んでいます。