マルハニチロ株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。売上高は787,346百万円と前年同期比0.8%の増収となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は22,434百万円と、前年同期比21.2%の増益となる好決算でした。
企業情報
企業名: マルハニチロ株式会社
証券コード: 13330
決算期: 3月期
マルハニチロ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
マルハニチロ株式会社の決算日は3月31日です。3月期決算で、第3四半期決算は12月31日の決算となります。
主な事業
マルハニチロ株式会社は、水産資源事業、加工食品事業、食材流通事業、物流事業の4つの報告セグメントを有しています。水産物の調達・生産・加工・販売から、食材の供給、物流サービスまで、水産・食品業界におけるバリューチェーン全体をカバーする総合食品企業です。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期の第3四半期では、売上高787,346百万円、営業利益25,358百万円、経常利益30,228百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益22,434百万円と、売上高、各利益ともに増益を果たしています。特に親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比21.2%と大幅な増加となりました。
売上・利益の推移
2023年3月期の売上高は1,020,456百万円、営業利益は33,500百万円と過去最高を記録しました。第3四半期時点では前年同期比で売上高は0.8%増加、営業利益は5.9%減少となっています。通期でも過去最高を更新することが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は698,480百万円、負債は455,828百万円、純資産は242,652百万円となっています。前期末から総資産が61,253百万円増加しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は444,150百万円と前期末から51,511百万円増加しており、売上債権と棚卸資産の増加が主な要因です。固定資産は254,330百万円と前期末から9,742百万円増加しています。
負債の部
流動負債は298,208百万円と前期末から32,760百万円増加しており、仕入債務と短期借入金の増加が主な要因です。固定負債は157,620百万円と前期末から1,635百万円減少しています。
純資産の部
純資産は242,652百万円と前期末から30,129百万円増加しており、利益剰余金の積み上がりによるものです。自己資本比率は前期末の28.0%から29.5%に改善しています。
ROAとROE
ROAは3.2%、ROEは9.2%となっています。前年同期比でROAは0.4ポイント、ROEは1.4ポイントの上昇となっています。これは、当期純利益の増加が主な要因です。事業の収益性が高まる中、財務体質の改善にも成功しており、企業価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは40,871百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは15,259百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは24,159百万円のマイナスとなっています。手元流動性の確保に努めつつ、積極的な設備投資と配当の実施によって、バランスの取れたキャッシュ・フロー経営を行っています。
配当の支払額
2023年6月期の期末配当は1株当たり65円、2023年12月期の中間配当は1株当たり35円の配当を実施しました。前期から1株当たり20円の増配となっており、株主還元の強化にも取り組んでいます。
今後の展望
2023年3月期の連結業績予想は、売上高1,069,000百万円、営業利益40,000百万円、当期純利益27,000百万円と、過去最高を更新することが見込まれます。今後も、水産資源の調達力と加工技術力を活かしたサステナブルな事業モデルの構築により、企業価値の向上に努めていく方針です。
編集部のまとめ
マルハニチロ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のすべてにおいて増益となる好決算でした。特に、親会社株主に帰属する四半期純利益は21.2%の大幅増益となっています。財務体質の改善も進み、株主還元にも積極的に取り組んでいることから、今後の業績に期待が高まります。
マルハニチロ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
マルハニチロ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。配当については、2023年6月期は1株当たり65円、2023年12月期の中間配当は1株当たり35円の実施を行っており、着実な増配を続けています。業績の好調さと財務体質の強化により、株主還元の強化にも力を入れていることが分かりました。