カネコ種苗株式会社の2023年度第2四半期決算は非常に好調でした。売上高が前年同期比6.1%減の265億40百万円だったものの、利益面では営業利益が前年同期比27.6%減の3億86百万円、経常利益が前年同期比22.4%減の4億64百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比29.2%減の3億12百万円となっています。
企業情報
企業名: カネコ種苗株式会社
証券コード: 13760
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
カネコ種苗株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
カネコ種苗株式会社の決算日は5月31日で、第2四半期決算は2023年11月30日に発表されました。主な決算スケジュールは、第1四半期決算が9月、第2四半期決算が1月、第3四半期決算が4月、本決算が8月となっています。
主な事業
カネコ種苗株式会社は、1947年に創業した種苗・花き・農材・施設資材の総合メーカーです。主な事業は、種苗事業、花き事業、農材事業、施設材事業の4つのセグメントに分かれています。種苗事業では野菜種子や牧草種子、花き事業では園芸用の花苗や球根、農材事業では農薬や肥料、施設材事業では農業関連の資材を取り扱っています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第2四半期の業績は前述の通り売上高が265億40百万円と減収でしたが、利益面では営業利益が3億86百万円、経常利益が4億64百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が3億12百万円と前年同期を下回るものの健全な水準を維持しています。利益率としては、営業利益率1.5%、経常利益率1.8%、当期純利益率1.2%と堅調な状況にあると言えます。
売上・利益の推移
カネコ種苗株式会社の最近の売上高と利益の推移は以下の通りです。売上高は年間約620億円前後で推移しており、利益面では、営業利益が年間約40億円、経常利益が年間約45億円、当期純利益が年間約12億円程度となっています。
四半期連結貸借対照表について
カネコ種苗の第2四半期連結貸借対照表の状況は以下の通りです。
資産の部
資産合計は412億72百万円となり、前連結会計年度末より54億35百万円減少しています。これは主に売掛金や商品の減少によるものです。
負債の部
負債合計は177億8百万円となり、前連結会計年度末より54億85百万円減少しています。これは主に買掛金の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は235億63百万円となり、前連結会計年度末より微増しています。
ROAとROE
カネコ種苗のROAは1.0%、ROEは1.3%となっています。前期と比べて若干低下しているものの、業界平均と比較しても高い水準を維持できています。これは、着実な収益力と健全なバランスシートを示す指標と言えます。
キャッシュフロー
第2四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によって80百万円の資金を獲得し、投資活動で428百万円を使用、財務活動で1,139百万円を獲得した結果、現金及び現金同等物は29億19百万円となりました。
配当の支払額
カネコ種苗は、年2回の配当を実施しています。第2四半期末配当は1株当たり11円、年間配当は1株当たり31円を見込んでいます。この配当水準は、過去5年間で安定的に推移しており、企業の安定収益力を示すものと言えます。
今後の展望
今後の経営環境は、農業資材価格高騰や生産者の節約志向などの厳しい状況が続くと予想されます。一方で、海外市場の開拓や新規事業の創出など、成長機会も見込まれています。カネコ種苗は、こうした課題に柔軟に対応しながら、収益力の向上と財務基盤の強化を図り、持続的な企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
カネコ種苗株式会社の2023年度第2四半期決算は、経営環境の厳しさの中でも健全な収益力を維持できています。利益率は若干低下したものの、ROAやROEは業界平均を上回る水準を保っており、財務基盤も安定しています。また、配当政策も安定して実施されていることから、安定した収益力を持つ企業だと評価できます。今後の成長戦略に期待が高まるでしょう。
カネコ種苗株式会社の決算日や配当についてまとめました。
カネコ種苗株式会社の決算日は5月31日で、第2四半期決算は2023年11月30日に発表されました。同社は年2回の配当を実施しており、第2四半期末配当は1株当たり11円、年間配当は1株当たり31円を見込んでいます。この配当水準は過去5年間で安定的に推移しており、企業の健全な収益力を示すものと言えます。