株式会社サカタのタネの最新の決算内容をお届けします。同社は日本の種子大手で、 野菜や花の種子、苗木などを国内外に提供しています。本決算では好調な海外売上を背景に、売上高、利益ともに伸長した内容となりました。
企業情報
企業名: 株式会社 サカタのタネ
証券コード: 13770
決算期: 2023年5月期
株式会社 サカタのタネの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サカタのタネは6月1日から5月31日までの決算期を採用しています。第2四半期決算は11月30日が基準日となります。
主な事業
株式会社サカタのタネは、種子、苗木、資材の国内外卸売事業を中心に、自社ブランド製品の小売事業、造園工事などのその他事業も手がけています。種子事業が主力で、野菜種子や花種子を日本国内外に販売しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が408億72百万円と前年同期比で7.6%の増収となりました。営業利益は52億92百万円、経常利益は56億98百万円と、それぞれ前年同期比で4.6%減、12.4%減となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は32億26百万円で、前年同期比で24.6%減少しました。
売上・利益の推移
同社の過去の業績推移をみると、売上高は近年堅調に推移しており、2022年5月期には772億63百万円と過去最高を達成しました。利益面でも経常利益は123億4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は94億89百万円と、いずれも高水準となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は1,747億41百万円で、前連結会計年度末に比べ140億26百万円の増加となりました。これは主に、流動資産の商品及び製品の増加などによるものです。
資産の部
流動資産は、前連結会計年度末比で77億53百万円増加し、938億90百万円となりました。固定資産も62億73百万円増加し、809億50百万円となっています。
負債の部
負債合計は、前連結会計年度末比で42億18百万円増加し、268億53百万円となりました。これは主に、短期借入金や未払法人税等の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は、前連結会計年度末比で98億7百万円増加し、1,478億88百万円となりました。株主資本が16億71百万円、その他の包括利益累計額が81億1百万円それぞれ増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は過去3期平均で6.7%、ROE(自己資本利益率)は同8.5%と、いずれも良好な水準を維持しています。ROEは2022年5月期に15.2%と高水準を記録しましたが、直近では8.1%まで低下しています。これは主に、為替相場の変動などによる一時的な要因によるものです。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが64億43百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが41億53百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが4億13百万円のマイナスとなりました。現金及び現金同等物の期末残高は233億円と、前連結会計年度末より29億66百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社サカタのタネは、連結当期純利益の30%程度を目処に配当を実施しています。当第2四半期決算期においては、1株当たり35円の期末配当を実施し、年間配当総額は15億54百万円となりました。
今後の展望
株式会社サカタのタネは、国内外の野菜・花種子市場の拡大を背景に、中長期的な成長が期待されています。特に海外事業の拡大が同社の成長を牽引すると見られ、データ活用やM&Aなどを通じた事業基盤の強化に努めていきます。引き続き、収益力の向上と企業価値の最大化を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社サカタのタネは、世界的な需要に支えられる種子事業を軸に成長を遂げており、業界でも大手企業の地位を占めています。当第2四半期決算では、為替変動の影響などから利益は減少しましたが、売上高は堅調に推移しています。今後は海外事業を中心に、さらなる成長が期待されます。
株式会社 サカタのタネの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サカタのタネは6月1日から5月31日までの決算期を採用しており、第2四半期決算の基準日は11月30日となります。また、同社は連結当期純利益の30%程度を目処に配当を実施しており、当期の年間配当総額は15億54百万円となりました。引き続き業績拡大に期待が寄せられています。