決算期に発表される企業の経営状況は、投資家の皆さんにとって重要な情報ですね。今回は、鶏肉製品の生産・加工を手掛ける株式会社アクシーズの最新の決算状況をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社アクシーズ
証券コード: 13810
決算期: 第62期(2023年7月1日~2024年6月30日)
株式会社アクシーズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アクシーズの決算日は6月30日です。第62期の決算発表は2024年5月7日に行われました。
主な事業
株式会社アクシーズは、飼料製造から鶏肉の生産・加工、さらに外食事業まで、鶏肉事業のバリューチェーン全体をグループ内で統合しています。食品事業では鶏肉製品の製造・販売を、外食事業ではKFCの直営店舗の運営を手掛けています。省力化や効率化にも積極的に取り組み、収益基盤の強化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は192億29百万円と前年同期比9.5%の増収となりました。一方、利益面では主要コストの上昇や設備投資に伴う減価償却費の増加などから、営業利益は11億49百万円と11.0%の減益となりました。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高は24,101百万円、19,229百万円、17,565百万円と推移しています。また、経常利益は1,977百万円、1,327百万円、1,278百万円となっており、コスト上昇の影響を受けつつも、比較的堅調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は23,468百万円と前期末比831百万円増加しました。固定資産が増加したことが主な要因です。一方、負債合計は3,123百万円と236百万円増加しました。純資産は20,345百万円と594百万円増加しており、自己資本比率は86.7%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
当第3四半期末の流動資産は11,849百万円と前期末比301百万円増加しました。現金及び預金、受取手形・売掛金等が増加しています。固定資産は11,619百万円と530百万円増加しました。建物及び構築物や投資その他の資産が増加しています。
負債の部
当第3四半期末の流動負債は2,617百万円と263百万円増加しました。未払金が増加しています。固定負債は506百万円と27百万円減少しました。社債が減少しました。
純資産の部
当第3四半期末の純資産は20,345百万円と594百万円増加しました。利益剰余金が増加し、その他有価証券評価差額金も増加しています。自己資本比率は86.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アクシーズのROAは前期末の7.9%から当第3四半期末には7.7%となっています。同様にROEも前期末の7.2%から当第3四半期末には7.0%と若干低下しています。これは主要コストの上昇や設備投資に伴う減価償却費の増加などにより、利益が抑制されたことが影響しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、前期のキャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,840百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,950百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは533百万円の支出でした。設備投資などに支出が必要な一方で、堅調な事業活動により現金収支は確保されていると考えられます。
配当の支払額
株式会社アクシーズは、第62期の期末配当金を1株当たり96.50円と決定しました。前期の95.00円から1.50円増配となっています。同社は安定配当を心がけており、配当性向は40%台で推移しています。
今後の展望
株式会社アクシーズは、鶏肉事業の更なる強化に向け、飼料製造から加工、外食に至るバリューチェーン全体の最適化に取り組んでいく方針です。製造コストの上昇が続く中で、省力化や効率化を進めることで、収益力の向上を図っていきます。また、中長期的には、国内外での事業拡大にも期待が寄せられています。
編集部のまとめ
株式会社アクシーズは、鶏肉事業における国内有数のプレーヤーです。主要コストの上昇により一時的に減益となりましたが、事業基盤は健全に維持されています。今後も省力化や効率化に取り組み、コスト競争力の強化を図ることが期待されます。また、国内外での事業拡大にも注目が集まっています。
株式会社アクシーズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アクシーズの決算日は6月30日で、第62期の決算発表は2024年5月7日に行われました。同社は安定配当を心がけており、第62期の期末配当金は1株当たり96.50円と前期から1.50円増配となりました。今後も同社の動向に注目していきましょう。