ベルグアース株式会社の2024年1月期第1四半期決算が公開されました。今期は売上が前年同期と比べて20%程度減少しましたが、意外なポイントが見つかったので紹介したいと思います。
企業情報
企業名: ベルグアース株式会社
証券コード: 13830
決算期: 10月期
ベルグアース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ベルグアース株式会社の決算期は10月期です。第1四半期決算は2024年1月31日までの3か月間の業績が公開されています。
主な事業
ベルグアース株式会社は、野菜苗や苗関連商品の製造・販売を主な事業としている会社です。野菜苗の生産・供給体制が全国に広がっており、主要産地の愛媛県を中心に、生産から出荷まで一貫したサービスを提供しています。また、農業関連資材の販売事業や小売事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期(2023年11月~2024年1月)の業績は、売上高739,670千円、営業損失321,032千円、経常損失315,384千円、親会社株主に帰属する四半期純損失222,638千円と、前年同期と比べて減収・減益となりました。利益率も低下傾向にあります。
売上・利益の推移
ベルグアース株式会社の売上高は、7,061,165千円と比較的高水準を維持しています。一方で、経常利益は106,604千円と低い水準で、利益率の改善が課題となっています。第1四半期は例年売上が低い時期ですが、今期は前年同期比で20%近く減少しており、工場維持費や人件費等の固定費が重荷となっている状況です。
四半期連結貸借対照表について
ベルグアース株式会社の2024年1月末時点の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は5,192,174千円、負債合計は3,350,809千円、純資産は1,841,365千円となっています。前期末比で資産は減少、負債も減少、純資産も減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が889,318千円、受取手形及び売掛金が510,715千円、棚卸資産が650,034千円となっています。前期末から資産が減少しているのは、売上債権の回収が進んだことなどが主な要因です。
負債の部
負債の部では、短期借入金が750,000千円、長期借入金が1,096,188千円となっています。前期末から短期借入金が増加し、長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が724,476千円、資本剰余金が605,759千円、利益剰余金が500,282千円となっています。四半期純損失の計上により、利益剰余金が減少しています。
ROAとROE
ベルグアース株式会社のROA(総資産利益率)は1.5%、ROE(自己資本利益率)は4.0%となっています。前期と比較して両指標とも低下しており、収益性の改善が喫緊の課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナス112,975千円、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス33,574千円、財務活動によるキャッシュ・フローは増加116,873千円となっています。全体としてキャッシュ・フローはマイナスとなっており、手元流動性の確保が課題です。
配当の支払額
ベルグアース株式会社は、前期(2023年10月期)の期末配当として1株当たり10円を実施しました。今期(2024年10月期)の第1四半期においても、1株当たり10円の配当を支払っています。この配当水準を維持していく方針のようです。
今後の展望
ベルグアース株式会社は、今後も野菜苗事業を中心に成長を目指していく方針です。品質や生産体制の強化、営業力の向上により、関東や九州などの地域で売上拡大を図っていきます。また、農業資材事業や小売事業の強化にも注力し、収益基盤の多様化を進めていく予定です。財務体質の改善にも努め、安定的な経営基盤の構築を目指します。
編集部のまとめ
ベルグアース株式会社は、第1四半期の業績が前年同期と比べて減収減益となりましたが、生産体制の強化や販路拡大などに取り組んでおり、通期での業績回復に期待が持てます。また、配当方針の維持など株主還元面でも一定の評価ができるでしょう。今後の成長戦略と収益力の改善に注目していきたいと思います。
ベルグアース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ベルグアース株式会社の決算期は10月期で、第1四半期決算は2024年1月31日までの3か月間の業績が公開されています。また、前期の期末配当は1株当たり10円、今期第1四半期の配当も同額の1株当たり10円となっています。配当政策は継続して維持する方針のようです。