野菜の苗や園芸用品を扱う大手企業、ベルグアース株式会社の2023年度第2四半期決算が発表されましたね。
同社は、全国各地に自社農場やパートナー農場を持ち、野菜苗の生産・販売を中心に事業を展開しています。
この度の決算では、売上高が前年同期比4.1%減の31億6,087万円となりましたが、利益率の改善などの成果も見られました。
企業情報
企業名: ベルグアース株式会社
証券コード: 13830
決算期: 2023年11月1日~2024年10月31日
ベルグアース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ベルグアース株式会社の決算期は11月1日~翌年10月31日で、第2四半期の決算発表は2024年6月14日に行われています。
主な事業
ベルグアース株式会社は、野菜苗や農業・園芸用品の製造・販売を主な事業としています。
特に、国内最大級のトマト・キュウリ・ナス等の野菜苗の生産・販売に強みを持っています。
また、自社ブランドの培土や肥料、種子なども展開し、農家向けの幅広い商品ラインナップを取り揃えています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高が31億6,087万円と前年同期比4.1%の減収となりました。
一方で、生産性の向上や原価率の改善などにより、営業損失は1億3,265万円と前年同期比21,066万円の改善となっています。
売上・利益の推移
ベルグアース株式会社の売上高は、2022年11月期が70億6,116万円、当第2四半期は31億6,087万円と推移しています。
利益面では、2022年11月期の経常利益が1億660万円に対し、当第2四半期は経常損失が1億1,760万円となっています。
四半期連結貸借対照表について
ベルグアース株式会社の2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は63億2,773万円となっています。
前期末比で11.6%増加しており、主な要因は売掛金の増加や棚卸資産の増加などによるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が7億4,897万円、売掛金が18億5,469万円となっています。
前期末と比べ、現金及び預金は減少しているものの、売掛金が大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が8億9,069万円、短期借入金が8億5,000万円となっています。
前期末と比べ、支払手形及び買掛金や借入金が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、2,051,377千円となっており、前期末比で1.5%減少しています。
これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上などが主な要因です。
ROAとROE
ベルグアース株式会社のROA(総資産利益率)は2022年11月期の1.9%から、当第2四半期は△0.3%と低下しています。
一方でROE(自己資本利益率)は2022年11月期の3.8%から、当第2四半期は△0.9%と悪化しています。
これは、利益の減少や自己資本の減少が主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により4億5,278万円の資金が減少しています。
これは主に、売上債権の増加などによるものです。一方で、財務活動により2億9,388万円の資金が増加しています。
配当の支払額
ベルグアース株式会社は、2023年10月期末の配当金を1株当たり10円としました。
また、2024年1月30日開催の定時株主総会で、2024年10月期中間配当金も1株当たり10円と決議されています。
今後の展望
ベルグアース株式会社は、野菜苗事業の生産・販売体制の再構築や、農資材事業の商品ラインナップ拡充などに取り組んでいます。
中期的に見れば、原材料価格高騰などの影響はあるものの、生産性向上や販路拡大により業績改善が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
ベルグアース株式会社は、野菜苗を中心とした事業と、農業・園芸用品の販売事業を展開する大手企業です。
当第2四半期の業績は、売上高は減少したものの、利益率の改善など前年同期比で改善が見られました。
今後も、生産体制の強化や新商品開発などに取り組み、業績向上につなげていくことが期待されます。
ベルグアース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ベルグアース株式会社の決算期は11月1日~翌年10月31日で、第2四半期決算は2024年6月14日に発表されています。
また、同社は2023年10月期末配当金を1株当たり10円、2024年10月期中間配当金も1株当たり10円と決定しています。
今後も、同社の事業展開と業績動向に注目が集まるでしょう。