株式会社ミライト・ワン(東証プライム市場上場)の最新四半期決算がおもしろいです!売上高は前年比7.2%増と好調で、積極的な事業投資によりグローバルでの事業拡大にも注目されています。
ミライト・ワンは主に通信インフラやエネルギー・環境分野での事業を展開しており、デジタルトランスフォーメーションや脱炭素化など、社会課題解決に向けた取り組みが注目されています。
今期の業績は好調で、利益率も改善傾向にあります。長期的な視点から同社の成長性に注目していきたいですね。
企業情報
企業名: 株式会社ミライト・ワン
証券コード: 14170
決算期: 3月期
株式会社ミライト・ワンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ミライト・ワンの決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日時点のものです。
通常、最終決算を迎える3月期の決算発表は4月頃に行われ、四半期決算は8月、11月、2月に発表されています。
主な事業
ミライト・ワンは 通信インフラ事業、ICTソリューション事業、環境・社会イノベーション事業を主な事業領域としています。
通信事業では固定・モバイル通信設備の設計・施工・保守を、ICTソリューション事業ではネットワーク構築やシステム開発等のソリューションを提供しています。
また、環境・社会イノベーション事業では再生可能エネルギーの導入支援や社会インフラの維持管理など、持続可能な社会の実現に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
ミライト・ワンの 当第3四半期連結累計期間の売上高は3,438億円と前年同期比7.2%増と好調でした。
利益面では、営業利益は49億円と前年同期比18.7%減となりましたが、これは一部のICTソリューション事業における大きな不採算案件の影響によるものです。
全体としては、経常利益は58億円と堅調な水準を維持しています。
売上・利益の推移
ミライト・ワンの 売上高は過去3年連続で320億円超と安定的に推移しています。
一方で、利益面では第3四半期までは低調でしたが、通期では概ね15-16億円前後の当期純利益を確保しています。
通期決算では、第4四半期の売上計上が多く、利益率も改善されるため、通期ベースの業績は好調と言えます。
四半期連結貸借対照表について
ミライト・ワンの総資産は4,844億円と前期末比476億円増加しています。
これは、国際航業株式会社の株式を取得したことによるのれんの計上が主な要因です。
一方、負債は2,367億円と543億円増加、純資産は2,476億円と66億円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が410億円、受取手形・完成工事未収入金等が1,641億円となっています。
また、国際航業株式会社の連結化によりのれんが520億円と大幅に増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が533億円、短期借入金が771億円と増加しています。
これは、国際航業株式会社の連結化に伴う増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、自己資本比率が49.5%と前期末の56.5%から低下しています。
これは、自己株式の取得や配当の支払などによる利益剰余金の減少が主な要因です。
ROAとROE
ミライト・ワンのROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は3.8%となっています。
ROAはやや低めですが、これは大型の企業買収によりのれんが膨らんだことが影響しています。
一方、ROEは安定した水準を維持しており、自己資本の効率的な運用ができていると評価できます。
キャッシュフロー
ミライト・ワンの営業活動によるキャッシュ・フローは65億円の収入となっています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは453億円の支出となっており、これは主に国際航業株式会社の取得によるものです。
財務活動では短期借入金の増加など451億円の収入があり、全体として現金及び現金同等物は前期末比8億円増加しています。
配当の支払額
ミライト・ワンは年間配当金を60円(中間配当30円、期末配当30円)と、前期と同額の高水準の配当を維持しています。
この水準の配当は、業績の安定性と成長性を示すものとして評価できるでしょう。
今後の展望
ミライト・ワンは、街づくり・里づくり、企業DX・GX、グリーンエネルギー事業、ソフトウェア事業、グローバル事業を成長分野と位置づけ、事業ポートフォリオの転換を進めています。
また、国際航業株式会社の子会社化により、コンサルティングから設計・施工・運用までのフルバリューチェーンの構築を目指しています。
今後の成長に期待がかかる同社の動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
ミライト・ワンは、積極的な事業投資と企業買収を通じて成長分野への経営リソースの集中を図っています。
売上高は好調に推移し、利益面でも改善傾向にあり、同社の成長性と収益力に期待が高まっています。
高水準の配当も株主還元面で評価できるでしょう。引き続き、同社の業績と経営戦略の動向に注目していきたいですね。
株式会社ミライト・ワンの決算日や配当についてまとめました。
ミライト・ワンの決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日時点のものでした。
同社は、年間配当金を60円(中間配当30円、期末配当30円)と、前期と同額の高水準の配当を維持しています。
この水準の配当は、業績の安定性と成長性を示すものとして評価できるでしょう。