タマホーム株式会社の2024年2月期第3四半期決算が発表されました。建築資材価格の上昇や経済環境の変化に対応しながら、中核事業の注文住宅事業を中心に収益性の向上に努めるなど、堅調な経営成績を維持しています。今後も住宅需要の取り込みや収益基盤の強化に力を入れていく方針のようです。
企業情報
企業名: タマホーム株式会社
証券コード: 14190
決算期: 2024年5月期
タマホーム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
タマホーム株式会社の決算日は5月31日です。
第3四半期決算は2024年2月29日に発表されています。
主な事業
タマホーム株式会社は、注文住宅事業、リフォーム事業、戸建分譲事業、マンション事業、金融事業、エネルギー事業などを展開しています。
特に注文住宅事業では、地域に根ざした販売体制を築き、お客様のニーズに柔軟に対応することで、安定的な収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,525億円、営業利益14億円、経常利益16億円、親会社株主に帰属する四半期純利益7億円となりました。
特に注文住宅事業の販売棟数は減少したものの、各事業での収益性向上に取り組んでおり、一定の成果を上げています。
売上・利益の推移
タマホーム株式会社の売上高は、前年同期比12.3%減の1,525億円となりました。
一方、利益面では、営業利益が前年同期比81.1%減の14億円、経常利益は前年同期比78.6%減の16億円となっています。
これは、建築資材価格の高止まりなどのコスト上昇により、収益性が低下したことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
タマホーム株式会社の四半期連結貸借対照表では、総資産が1,026億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が139億円減少したものの、販売用不動産が47億円、未成工事支出金が72億円増加するなど、全体としては減少傾向にあります。
負債の部
負債の部では、未成工事受入金が113億円増加した一方で、支払手形・工事未払金や未払法人税等が減少したことから、全体としては72,282億円となっています。
純資産の部
純資産の部は、304億円となっており、自己資本比率は29.6%です。
前期末と比べ、純資産は45億円減少しました。
ROAとROE
ROAは当第3四半期連結累計期間において1.6%となり、前年同期比で7.3ポイント減少しています。
一方、ROEは2.5%と前年同期比で16.6ポイント減少しました。
これらの指標の悪化は、営業利益の大幅な減少が主な要因と見られます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローがマイナス3億円と減少しています。これは、販売用不動産や未成工事支出金の増加によるものです。
一方で、投資キャッシュ・フローが21億円のプラスとなったことで、現金及び現金同等物の残高は前期末比で193億円減少しました。
配当の支払額
当期の配当金は、1株当たり180円を予定しています。
前期の1株当たり配当金は125円でしたので、55円増配となる見通しです。
今後の展望
今後も、注文住宅事業を中心に収益性の向上に取り組んでいくとともに、リフォーム事業やマンション事業などの成長ドライバーにも注力する方針です。
特に注文住宅事業では、地域特性に合わせた販売戦略の展開や顧客ニーズに合わせた商品の提供を通じて、収益基盤の強化を図っていきます。
編集部のまとめ
タマホーム株式会社の2024年2月期第3四半期決算は、建築資材価格の上昇などの外部環境の影響を受け、売上高、利益ともに前年同期を下回る結果となりました。
ただし、注文住宅事業を中心に収益性の向上に取り組んでおり、今後も積極的な事業展開で持続的な成長を目指していくことが期待されます。
タマホーム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
タマホーム株式会社の決算日は5月31日で、第3四半期決算は2024年2月29日に発表されました。
配当金は、1株当たり180円を予定しており、前期比55円の増配となる見通しです。