株式会社トライアルホールディングスの決算報告が公表されました!2023年7月1日から2024年3月31日までの9ヶ月間の業績は、売上高537,217百万円、経常利益16,167百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益9,494百万円と大変良好な成績を収めていますね。新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、外出機会が増えたことで消費の回復が見られました。また、リテールAI技術の導入による利便性の向上も功を奏しているようです。今後も、「テクノロジーと、人の経験知で、世界のリアルコマースを変える。」というビジョンの実現に向けて、さらなる飛躍が期待されますね。
企業情報
企業名: 株式会社トライアルホールディングス
証券コード: E38525
決算期: 2024年6月期
株式会社トライアルホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トライアルホールディングスの決算日は6月30日です。毎年6月に決算期を迎え、年間の業績を公表しています。また、四半期ごとの決算も行っており、第1四半期は9月30日、第2四半期は12月31日、第3四半期は3月31日、第4四半期は6月30日となっています。
主な事業
株式会社トライアルホールディングスは、流通小売事業、リテールAI事業、その他事業の3つのセグメントを展開しています。流通小売事業では、「あなたの「生活必需店」。」をコンセプトに、食品や日用消耗品を中心に豊富な商品ラインナップを、競争力ある価格で提供しています。リテールAI事業では、便利なお買い物体験の提供や店舗オペレーションの省力化を目指したリテールテクノロジーの開発に注力しています。そのほかに、不動産・リゾート事業などにも手を広げています。
今期の業績と利益率は?
この第3四半期連結累計期間(2023年7月1日~2024年3月31日)の業績は、売上高537,217百万円、営業利益15,397百万円、経常利益16,167百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益9,494百万円と大変健闘しています。特に経常利益率3.0%と高水準を維持できたことが注目されます。生活必需品の需要が底堅く、リテールテクノロジーの導入も奏功したことで、収益性の向上につながったようです。
売上・利益の推移
直近の第9期(2022年7月1日~2023年6月30日)と比べると、売上高は653,112百万円から537,217百万円と減少しましたが、経常利益は14,358百万円から16,167百万円に増加しました。感染症収束を背景に消費者の購買行動が変化し、生鮮食品や弁当惣菜などの”食”関連商品の売上が伸長したことが収益改善につながったと考えられます。今後も着実な業績拡大が期待できる企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社トライアルホールディングスの総資産は275,377百万円となっています。前期末比で74,738百万円の増加です。これは主に、現金及び預金の増加や店舗拡大に伴う有形固定資産の増加などによるものです。一方、負債は164,956百万円と増加しています。買掛金の増加が大きな要因です。純資産は110,421百万円となり、自己資本比率は39.2%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が61,219百万円増加し、建物及び構築物が3,433百万円、土地が2,848百万円増加するなど、店舗網の拡大に伴う固定資産の増加が目立ちます。これにより、総資産が大幅に増加したと言えるでしょう。
負債の部
負債の部では、買掛金が29,102百万円増加しました。これは、事業拡大に伴う仕入債務の増加によるものです。一方で、長期借入金が2,171百万円減少しています。負債全体としては32,337百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、資本金が16,938百万円、資本剰余金が16,935百万円増加しました。これは、2024年3月の東京証券取引所グロース市場への上場に伴う増資によるものです。また、利益剰余金が8,229百万円増加し、純資産合計は110,421百万円となりました。
ROAとROE
株式会社トライアルホールディングスのROA(総資産経常利益率)は5.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は9.4%となっています。ROAは前年同期比で2.1ポイント上昇し、ROEも前年同期比で1.3ポイント上昇しています。これは、経常利益が増加したことに加え、第3四半期に株式上場を果たし自己資本が大幅に増加したことで、収益性と資本効率が高まったためと考えられます。今後も持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社トライアルホールディングスの営業キャッシュ・フローは35,145百万円の収入となりました。これは、税金等調整前四半期純利益16,136百万円に加え、減価償却費8,660百万円などが主な増加要因です。一方で、投資キャッシュ・フローは10,623百万円の支出となり、主に有形固定資産の取得による支出が増加しています。財務キャッシュ・フローは36,697百万円の収入で、これは株式の発行による収入が大きな要因です。全体としてキャッシュ・ポジションが大幅に改善されており、今後の事業展開に活用できると考えられます。
配当の支払額
株式会社トライアルホールディングスは、当第3四半期連結累計期間に1,265百万円の配当を実施しました。1株当たり13円の配当金を支払っています。今後も安定した配当政策を継続していく方針のようです。株主還元に力を入れ、企業価値の向上にも取り組んでいると評価できるでしょう。
今後の展望
株式会社トライアルホールディングスは、「テクノロジーと、人の経験知で、世界のリアルコマースを変える。」というビジョンの実現に向けて、事業の拡大と収益性の向上に努めています。今後も、新規出店や既存店の改装などによる店舗網の拡大、リテールAI技術の導入推進、不動産・リゾート事業の強化などに注力していく方針です。さらなる業績拡大と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社トライアルホールディングスは、2023年7月1日から2024年3月31日までの第3四半期連結累計期間において、売上高537,217百万円、経常利益16,167百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益9,494百万円と大変よい業績を収めました。感染症の影響の和らぎに加え、リテールAI技術の導入が奏功したことで収益性が向上しています。また、2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場し、資本の充実も図れました。今後も、顧客ニーズに合わせたサービスの提供と新しい事業領域への挑戦により、持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社トライアルホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トライアルホールディングスの決算日は6月30日で、毎年6月に決算期を迎えています。また、第3四半期の2023年7月1日から2024年3月31日までの期間には、1株当たり13円の配当を実施しました。今後も安定した配当政策を続けていく方針のようです。