サンヨーホームズ株式会社の2023年3月期第3四半期決算報告をご紹介します。同社は住宅・マンション事業を主軸に、ライフサポート事業にも注力する総合住宅会社です。好調な販売実績と収益力の回復で、着実な成長を遂げています。
企業情報
企業名: サンヨーホームズ株式会社
証券コード: 14200
決算期: 3月期
サンヨーホームズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンヨーホームズ株式会社の決算日は3月31日です。そのため、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日の3ヶ月間となります。同社の売上高は、住宅やマンションの引渡し時期に偏りがあるため、第2四半期と第4四半期に集中する傾向にあります。
主な事業
サンヨーホームズ株式会社は、注文住宅の建築を主力事業とする住宅事業と、賃貸住宅やリフォーム、不動産流通などを手がけるライフサポート事業の2つの事業を柱としています。また、マンション事業にも注力しており、高品質な分譲マンションの開発・販売を行っています。エコ・セーフティを意識した住まいづくりが同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の業績は、売上高が27,139百万円と前年同期比3.3%の増加となりました。利益面では、営業損失が863百万円と前年同期から343百万円改善されています。経常損失は901百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は622百万円となりました。マンション事業の好調な売上と収益が牽引し、利益率の改善が見られました。
売上・利益の推移
サンヨーホームズ株式会社の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期の売上高が40,970百万円と過去最高を記録しました。一方で経常損失が191百万円となり、収益性の低下が課題となっていました。しかし、2023年3月期第3四半期では売上高が増加し、営業損失、経常損失が改善傾向にあるなど、着実に業績を回復させています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は50,193百万円となり、前期末比280百万円増加しました。負債総額は36,566百万円で前期末比1,169百万円の増加、純資産は13,627百万円と889百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、仕掛販売用不動産が4,944百万円増加し、一方で現金及び預金が5,713百万円、販売用不動産が718百万円減少しています。これは、マンション事業の新規物件の建設に投入されたためと考えられます。
負債の部
負債の部では、長短借入金が2,461百万円増加し、支払手形・工事未払金等が2,021百万円減少しました。これは、運転資金の調達と支払債務の減少によるものです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が913百万円減少しています。これは、前期の配当金の支払いと当期の四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
サンヨーホームズ株式会社のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、2022年3月期がそれぞれ-0.5%、-1.7%と低水準でしたが、2023年3月期第3四半期では改善傾向にあります。営業損益の改善と財務体質の強化により、収益性と資本効率性の向上が期待できます。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。これは、仕掛販売用不動産の増加などによる運転資金の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、固定資産の売却などがあったと考えられます。今後は、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が課題となります。
配当の支払額
サンヨーホームズ株式会社は、2023年5月に1株当たり25円の期末配当を実施しました。株主還元への姿勢は堅持しつつ、内部留保の確保にも注力し、財務体質の強化に努めています。
今後の展望
サンヨーホームズ株式会社は、住宅やマンションのエコ化、安全性の向上に注力し、社会的課題の解決に貢献していく方針です。また、ライフサポート事業の強化にも力を入れ、グループ全体の事業ポートフォリオを最適化することで、持続的な成長を目指しています。先行きの不透明感は残るものの、同社の取り組みに期待が高まります。
編集部のまとめ
サンヨーホームズ株式会社は、住宅事業とマンション事業を中心に順調な業績を遂げています。新型コロナの影響が和らぐ中、同社はエコ・セーフティを意識した住まいづくりに注力し、顧客ニーズに的確に応える製品を提供しています。第3四半期では収益性の改善も見られ、今後の事業展開に期待がかかります。同社は、社会的課題の解決を目指す企業姿勢も評価に値するでしょう。
サンヨーホームズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンヨーホームズ株式会社の決算日は3月31日です。2023年3月期第3四半期の業績は、売上高が27,139百万円と好調で、収益性も改善傾向にあります。また、2023年5月に期末配当25円を実施しており、着実な株主還元を行っています。今後も、エコ・セーフティを意識した製品開発や事業ポートフォリオの最適化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。