ファーストコーポレーション株式会社は、東京エリアを中心とした不動産の建設事業と不動産事業を行っている会社です。売上高が好調に推移し、経常利益も着実に増加しているなど、積極的な事業展開が伺えます。このたびの第3四半期決算では、グループ一丸となった取り組みが功を奏した結果、成長軌道を維持していることが分かりました。
企業情報
企業名: ファーストコーポレーション株式会社
証券コード: 31306
決算期: 5月期
ファーストコーポレーション株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ファーストコーポレーション株式会社の決算日は5月31日です。第3四半期決算は2024年2月29日に発表されています。
主な事業
ファーストコーポレーション株式会社は、東京エリアを中心とした不動産の建設事業と不動産事業を行っています。主に分譲マンションの建設や販売を手掛けており、品質と安全を重視した施工を行っています。また、不動産事業では分譲用地の開発など、グループ一丸となって事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は209億円と好調に推移し、営業利益は12億5千万円を計上しています。売上高営業利益率は6.0%となっており、前年同期と比べ大きな伸びを示しています。
売上・利益の推移
ファーストコーポレーション株式会社は、過去3年間で売上高が大幅に増加しており、同時に経常利益も着実な伸びを示していることが分かります。これは、東京圏を中心とした不動産開発事業が好調に推移していることが要因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況を見ると、総資産は230億円と前期末に比べ16億円の増加、純資産は83億円と前期末に比べ4億円の増加となっています。これにより、自己資本比率は36.3%となっており、財務基盤が強化されていることが分かります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が50億円、仕掛販売用不動産が89億円と大きな割合を占めています。これらは、不動産開発事業に投入された資金と考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が11億円、長期借入金が17億円と借入金が全体の4割近くを占めています。これは、不動産開発事業の資金調達に充てられていると見られます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が79億円と大きな割合を占めています。これは、堅調な業績を反映したものと考えられます。
ROAとROE
ファーストコーポレーション株式会社のROA(総資産利益率)は約5.3%、ROE(自己資本利益率)は約10.3%となっています。これらの数値は、同業他社と比較して高い水準にあり、資産効率と自己資本の効率的な活用が行われていることがうかがえます。今後もこのような高い収益性を維持することが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは△16億円となっています。これは、不動産開発事業に伴う運転資金の増加によるものと考えられます。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは10億円の増加しており、必要な資金を適切に調達できていることが分かります。
配当の支払額
ファーストコーポレーション株式会社は、1株当たり35円の配当を実施しました。これは前年同期と同水準の配当となっています。今後も、株主還元を意識した配当政策を継続していくことが期待されます。
今後の展望
ファーストコーポレーション株式会社は、2024年5月期からの新中期経営計画「Innovation2023」に基づき、業容拡大と利益水準の向上に取り組んでいきます。東京圏の旺盛な不動産需要を背景に、高品質な住宅供給を通じて持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
ファーストコーポレーション株式会社は、東京エリアを中心に不動産の建設事業と不動産事業を展開する企業です。直近の第3四半期決算では、売上高、営業利益ともに大きく増加しており、順調な業績を示しています。また、財務体質も健全化が進むなど、安定した経営基盤を築いていることが分かりました。今後も、中期経営計画に基づいた着実な事業展開が期待されます。
ファーストコーポレーション株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ファーストコーポレーション株式会社の決算日は5月31日で、第3四半期決算は2024年2月29日に発表されました。また、配当金は1株当たり35円と前年同様の水準を維持しています。今後も、株主還元を意識した配当政策が期待されます。