株式会社Lib Workの2024年3月期第3四半期決算の内容をお届けします。同社は九州を中心に事業を展開する戸建住宅メーカーで、3Dプリンターを活用した革新的なサステナブルな住宅の開発などに注力しています。売上高と利益は順調に推移し、財務体質も強化されています。今後の更なる事業拡大に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社Lib Work
証券コード: 14310
決算期: 6月期
株式会社Lib Workの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社は6月期決算を行っており、通期決算は毎年6月末に、第3四半期決算は3月末にそれぞれ発表されています。公開企業として四半期ごとの業績開示を行っており、投資家の皆様に最新の経営状況をお伝えしています。
主な事業
同社は九州を中心に戸建住宅の建築請負事業と不動産販売事業を展開しています。特に次世代の住宅として注目を集めている「Lib Earth House」と呼ばれる3Dプリンターを活用した革新的な住宅の開発に力を入れており、サステナブルな住宅の実現を目指しています。また、デジタルマーケティングの強化やM&Aなどを通じて事業基盤の拡大にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第3四半期の連結業績は、売上高10,136百万円、営業利益70百万円、経常利益97百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益38百万円となりました。前年同期比で売上高は9.4%増、営業利益は14.5%増、経常利益は39.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は276.3%と大幅な増加となりました。単体ベースの第3四半期時点での経常利益率は0.9%となっています。
売上・利益の推移
同社は過去3年間、売上高、利益ともに堅調に推移しています。売上高は年間14,000~15,000百万円台、経常利益は100~300百万円台と安定した業績を残しています。特に2024年3月期は、M&Aによる事業拡大や新商品の販売好調などを背景に、売上高、利益ともに前年同期比で増加しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年3月末の総資産は12,106百万円と、前期末から3,250百万円増加しています。これは主に現金及び預金、販売用不動産、有形固定資産の増加、M&Aに伴うのれんの計上によるものです。また、負債合計は7,846百万円で前期末から2,306百万円増加し、純資産は4,259百万円と前期末から944百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金1,299百万円、販売用不動産2,907百万円、有形固定資産1,409百万円などが主な内訳となっています。M&Aに伴い計上されたのれんが521百万円あります。
負債の部
負債の部では、工事未払金845百万円、短期借入金2,511百万円、長期借入金1,445百万円などが主な内訳となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金1,321百万円、資本剰余金1,315百万円、利益剰余金1,959百万円となっています。公募増資などによる資本の増強が進んでいます。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は0.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.9%となっています。ROAは前年同期から0.2ポイント上昇し、ROEは前年同期から0.5ポイント上昇しました。これは、経常利益と純利益の増加に加え、第3四半期にかけての公募増資による自己資本の増強が寄与しています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが+50百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが-255百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが+1,930百万円となっています。財務活動においては、公募増資による資金調達が大きく寄与しました。手元の現金及び現金同等物は1,178百万円と、安定的な財務基盤を維持しています。
配当の支払額
同社は年2回の配当を実施しており、2024年3月期の年間配当額は1株当たり3.20円を予定しています。前期実績からは0.40円増配となっています。安定配当を継続しつつ、成長に向けた投資にも活用する方針です。
今後の展望
同社はこれからさらなる事業拡大を目指しています。3Dプリンターハウスの早期実販売化、関東や九州でのショッピングモール内モデルハウスの出店、「マイホームロボ」などのプラットフォーム事業の展開など、サステナブル&テクノロジーを通じた住宅事業の革新的な取り組みに注力していきます。また、M&Aなどによる外部成長も視野に入れながら、持続可能な成長を続けていくことが期待されています。
編集部のまとめ
株式会社Lib Workは、九州を中心に戸建住宅事業を展開し、3Dプリンターを活用したサステナブルな住宅の開発などにも注力している注目の企業です。直近の業績は売上高、利益ともに前年同期比で増加しており、財務体質の強化も進んでいます。今後は新商品の販売拡大や事業基盤の拡大などに期待が寄せられています。同社の持続的な成長に注目が集まっています。
株式会社Lib Workの決算日や配当についてまとめました。
同社は6月期決算を行っており、通期決算は毎年6月末に、第3四半期決算は3月末にそれぞれ発表しています。2024年3月期の年間配当は1株当たり3.20円を予定しており、前期実績から0.40円の増配となっています。今後も安定配当を継続しつつ、成長投資にも活用していく方針のようです。