ベステラ株式会社の2024年第1四半期決算をご紹介します。売上高が92.4%増加し、営業利益も大幅に改善しました。会社の主力事業である「解体・メンテナンス事業」が好調に推移したことが要因です。今後も「環境関連事業」に注力し、持続可能な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: ベステラ株式会社
証券コード: 14330
決算期: 2月決算
ベステラ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ベステラ株式会社の決算日は1月31日です。四半期決算は2月1日~4月30日、5月1日~7月31日、8月1日~10月31日、11月1日~1月31日の期間で行われます。
主な事業
ベステラ株式会社は、解体・メンテナンス事業を中核に事業を展開しています。主な事業内容は、製造工場や発電所、倉庫など、さまざまな産業施設の解体・撤去工事や、設備の維持・補修工事です。また、最近では環境関連事業にも注力しており、廃棄物処理やリサイクル事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が2,958,935千円と前年同期比92.4%の大幅増加となりました。利益面では、営業利益が17,018千円(前年同期は営業損失35,638千円)、経常利益が15,410千円(前年同期は経常損失37,505千円)となり、大幅に改善しました。これは、主力の「解体・メンテナンス事業」が好調だったことが主な要因です。
売上・利益の推移
ベステラ株式会社の直近の売上高は2020年以降9,000億円前後で推移しています。一方、経常利益は2021年以降4億円前後で推移してきました。今回の第1四半期の売上高・利益の大幅な改善は、主力事業の好調さを示しています。今後も着実な業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の総資産は11,258,189千円となり、前期末比378,947千円の増加となりました。流動資産では現金及び預金が大幅に増加しています。負債合計は7,240,239千円と前期末比456,262千円の増加となりました。純資産は4,017,949千円と前期末比77,315千円の減少です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が726,616千円増加した一方、受取手形・完成工事未収入金等が394,110千円減少しました。これは主に前連結会計年度に受注した大型工事の完工に伴う入金によるものです。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,300,000千円増加した一方で、工事未払金が339,345千円、一年内返済長期借入金が297,054千円、長期借入金が76,440千円減少しました。
純資産の部
純資産合計は4,017,949千円となり、前期末比77,315千円減少しました。これは主に、利益剰余金が118,240千円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が40,925千円増加したことによるものです。
ROAとROE
ベステラ株式会社のROAは過去3年間で4.5%前後、ROEは5.5%前後で推移しています。今回の第1四半期では、利益が大幅に改善したことから、今後ROA、ROEの上昇が期待できます。設備投資や財務戦略などを通じて、収益性の向上を図っていくことが重要です。
キャッシュフロー
ベステラ株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を維持しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資等により毎期マイナスとなっています。今後は、更なる事業拡大に向けた設備投資を進め、キャッシュフローの更なる改善が期待されます。
配当の支払額
ベステラ株式会社は、年間配当金を10円で安定して実施しています。直近の第51期では1株当たり年間配当金が10円となりました。今後も安定配当の維持に努めていく方針のようです。
今後の展望
ベステラ株式会社は、環境問題に対する社会的関心が高まる中、脱炭素事業への注力や独自の環境配慮型の工法開発に取り組んでいます。今後も、主力の「解体・メンテナンス事業」を伸ばしつつ、「環境関連事業」の拡大により、持続可能な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
ベステラ株式会社は、景気動向に左右されにくい業界に属し、安定した収益基盤を有しています。今回の決算では、主力事業の好調な業績を背景に、売上高、利益ともに大幅に改善しました。今後も「環境関連事業」の強化により、収益性の向上と持続可能な成長が期待できそうです。株主還元も安定しているため、中長期的な投資魅力が高い企業といえるでしょう。
ベステラ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ベステラ株式会社の決算日は1月31日で、年間配当金は1株当たり10円と安定して実施されています。今後も主力事業の強化と環境関連事業の拡大により、持続的な業績拡大が期待できる企業だといえるでしょう。