JESCOホールディングスは、電気設備・電気通信設備の設計・施工を得意とする企業です。再生可能エネルギーや無線通信インフラ設備の建設事業に注力し、アセアンを中心にグローバルに事業を展開しています。今期は前年同期に比べ売上高が0.7%増加し、収益も好調に推移しました。今後も、サステナブルな社会の実現に向けて事業の多角化と収益力の向上に取り組んでいきます。
企業情報
企業名: JESCOホールディングス株式会社
証券コード: 14340
決算期: 8月
JESCOホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
JESCOホールディングスの決算日は8月31日です。第2四半期の決算は2月末、本決算は8月末に行われます。
主な事業
JESCOホールディングスは、電気設備・電気通信設備の設計・施工を主な事業としています。カーボンニュートラルやSociety5.0の実現に向けて、再生可能エネルギーや無線通信インフラ設備の建設、老朽化したインフラ設備の更新工事などに注力しています。また、2022年から不動産事業「JESCO CRE」も立ち上げ、事業の多角化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は58億48百万円と前年同期比0.7%増加しました。営業利益は89百万円、経常利益は1億2百万円となり、いずれも前年同期から減少しました。これは主に不動産事業における一時的な費用計上の影響によるものです。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億21百万円と好調に推移しました。
売上・利益の推移
JESCOホールディングスの売上高は前期からさらに増加傾向にあります。特に国内EPC事業の受注が好調で、21.3%の増収となりました。一方で、アセアンEPC事業は一時的な要因から減収減益となりましたが、中長期的にはグローバル展開を加速させ、売上や利益の伸びが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
JESCOホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が181億3百万円と前期末比で13億32百万円増加しています。これは主に受取手形・完成工事未収入金や販売用不動産の増加によるものです。一方、負債は114億30百万円と11億87百万円増加しました。これは短期借入金の増加などが要因です。純資産は66億73百万円となり、自己資本比率は32.5%となりました。
資産の部
流動資産は116億59百万円と前期末から22億11百万円増加しました。これは受取手形・完成工事未収入金や販売用不動産の増加によるものです。一方で、固定資産は64億44百万円と8億74百万円減少しています。不動産の売却が主な要因です。
負債の部
流動負債は68億22百万円と前期末から18億17百万円増加しました。支払手形・工事未払金や短期借入金の増加が主な要因です。固定負債は46億8百万円と6億30百万円減少しています。社債や長期借入金の返済などによるものです。
純資産の部
純資産合計は66億73百万円となり、前期末比1億45百万円増加しました。自己資本比率も32.5%と健全な水準を確保しています。
ROAとROE
JESCOホールディングスのROA(総資産経常利益率)は0.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は7.9%となっています。ROEは前年同期比で低下しましたが、中長期的に資本コストを上回るROE10%以上の確保を目標としています。今後は収益力の向上や不動産事業の利益貢献などにより、ROE向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動により19億45百万円の支出となりました。一方で、投資活動では17億12百万円の収入を計上しました。これは主に固定資産の売却によるものです。財務活動では3億62百万円の収入となり、現金及び現金同等物の期末残高は24億1百万円となりました。
配当の支払額
JESCOホールディングスは、株主還元に力を入れています。当第2四半期連結累計期間では1株当たり30円の期末配当を実施しました。これにより、配当金総額は2億5百万円となりました。今後も安定的な配当の実施と株主還元の充実を目指していきます。
今後の展望
JESCOホールディングスは、カーボンニュートラルやSociety5.0の実現に向けて、再生可能エネルギーや無線通信インフラ設備の建設など、社会インフラ分野への取り組みを強化していく方針です。また、不動産事業「JESCO CRE」の収益化や、ベトナムを中心としたアセアン事業の拡大によって、事業の多角化と収益力の向上を目指します。今後も、サステナブルな社会づくりに貢献していくことが期待されます。
編集部のまとめ
JESCOホールディングスは、電気設備・電気通信設備の設計・施工を得意とする企業で、再生可能エネルギーや通信インフラ設備の建設に注力しています。今期は売上高が増加し、利益も好調に推移しました。また、不動産事業の立ち上げなど、事業の多角化にも取り組んでいます。今後は、サステナブルな社会の実現に向けて、さらなる収益力の向上を目指していきます。
JESCOホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
JESCOホールディングスの決算日は8月31日で、第2四半期決算は2月末、本決算は8月末に行われます。また、当期の期末配当は1株当たり30円で、配当金総額は2億5百万円となりました。今後も安定的な配当の実施と株主還元の充実を目指していきます。