株式会社岐阜造園の2023年12月期第1四半期決算が発表されました。前年同期比で売上高と利益がともに増加し、好調な業績を収めています。同社は造園緑化事業を行う企業で、ガーデンエクステリアやランドスケープを手がけており、大手住宅メーカーとの連携強化や大型商業施設案件の増加などにより、順調に業績を伸ばしています。
企業情報
企業名: 株式会社岐阜造園
証券コード: 14380
決算期: 2023年9月
株式会社岐阜造園の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社岐阜造園の決算日は9月30日です。第1四半期決算は2023年12月31日までの3カ月間の決算となります。
主な事業
株式会社岐阜造園は、造園・緑化事業を主な事業としています。ガーデンエクステリアでは、大手住宅メーカーとの連携を深め、住宅分譲地の緑化工事などを手がけています。ランドスケープでは、商業施設や医療施設など大型案件の緑化工事を受注するなど、事業は順調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高が13.9億円と前年同期比0.0%増、営業利益は1.7億円と29.9%増、経常利益は1.8億円と29.1%増と、増収増益を達成しました。利益面でも好調に推移しており、営業利益率は12.4%と高水準となっています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績推移を見ると、売上高は50億円前後で推移しています。利益面では経常利益が2.9億円〜3.4億円と堅調な水準を維持しています。同社は造園緑化事業の業績が安定しており、収益力の高い企業といえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の連結貸借対照表をみると、資産の部では現金及び預金が21.4億円と手元流動性が厚く、自己資本比率は73.2%と高水準を維持しています。一方、負債の部では支払手形・工事未払金が48.1億円と増加しており、事業の拡大に伴う運転資金需要の増加がうかがえます。
資産の部
資産合計は49.4億円となり、前期末から24.3億円増加しています。流動資産は32.2億円と、現金及び預金の増加などにより増加しています。固定資産は17.2億円と微減しています。
負債の部
負債合計は13.2億円と、前期末から15.4億円増加しています。流動負債では支払手形・工事未払金が48.1億円と大幅に増加しています。固定負債は2.5億円と微増しています。
純資産の部
純資産は36.1億円と、前期末から8.8億円増加しています。利益剰余金の積み上がりにより自己資本比率は73.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
過去1年間のROAは7.2%〜7.6%、ROEは9.6%〜10.2%と、ともに高水準を維持しています。造園緑化事業が安定的に収益を上げており、企業価値の向上に貢献していると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスを維持しており、事業活動から安定的にキャッシュを獲得できています。一方で、設備投資などによる投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていることから、着実な設備投資を行っていることがうかがえます。
配当の支払額
株式会社岐阜造園は、1株当たり年間10円の配当を実施しています。配当性向は10%前後で推移しており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
今後も、ガーデンエクステリアやランドスケープの受注拡大により、売上高と利益の成長が期待されます。また、高い収益性と財務基盤を背景に、事業拡大に向けた投資や、M&Aなども検討できる体力を持っています。新規事業の展開など、今後の動向にも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社岐阜造園は、造園緑化事業を得意とする企業で、大手企業との連携強化や大型案件の受注増加により、好調な業績を収めています。売上高と利益が増加し、高い収益性と財務基盤を持っており、今後の事業拡大が期待されます。株主還元にも積極的に取り組んでおり、株式投資家にとっても魅力的な銘柄といえるでしょう。
株式会社岐阜造園の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は9月30日で、今回発表された第1四半期決算は2023年12月31日までの3カ月間の決算になります。また、1株当たりの年間配当は10円と、株主還元にも力を入れています。今後の事業展開や業績動向に引き続き注目していきたいと思います。