三井松島ホールディングスは、生活関連、エネルギー、その他の事業を中心に幅広く展開している老舗企業です。 同社の2023年12月期第3四半期決算は、収益面で堅調な結果となりました。生活関連事業の子会社化や石炭価格の下落などがその背景にあります。今後も持続的な成長が期待される同社に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 三井松島ホールディングス株式会社
証券コード: 15180
決算期: 2023年3月期
三井松島ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三井松島ホールディングスの決算期は3月期です。 第3四半期決算は12月期となり、4月から12月までの累計決算結果を報告しています。
主な事業
三井松島ホールディングスは、生活関連事業では生活消費財や産業用製品の製造・販売、エネルギー事業では石炭生産やそれに関連する事業を展開しています。 さらに、不動産事業や港湾事業などのその他の事業も手がけています。 幅広い事業領域を持つ総合企業となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が57,207百万円と前年同期比で2.0%の増収となりました。一方、営業利益は21,170百万円と13.5%の減益となりました。 石炭価格の下落などによるエネルギー事業の減益が主な要因です。利益率としては、営業利益率は37.0%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
2023年3月期の売上高は80,015百万円、経常利益は35,933百万円と好業績を続けています。直近の2023年12月期第3四半期では、売上高は57,207百万円、経常利益は22,237百万円と前年同期から減少したものの、依然として高水準の収益を上げています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が103,712百万円、負債合計が35,354百万円、純資産合計が68,358百万円となっています。前期末と比べて資産が増加し、負債は減少、純資産が増加するなど、財務体質の強化が進んでいます。
資産の部
資産の部では、流動資産が69,855百万円と前期末比で10.5%増加しています。こうした中で、棚卸資産が13,184百万円と大幅に積み上がっています。固定資産も4.9%増加し、33,857百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が23,887百万円と前期末比で9.3%減少しました。一方で、固定負債は4,904百万円とほぼ横ばいとなりました。全体的に借入金などが減少しており、負債の圧縮が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が62,469百万円と前期末比で14.8%増加しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などによるものです。また、その他の包括利益累計額も2,858百万円と大幅に増加しています。
ROAとROE
三井松島ホールディングスのROA(総資産利益率)は22.3%、ROE(自己資本利益率)は25.5%となっています。 これらの指標はいずれも高水準にあり、資産効率と資本効率の両面で優れた収益性を示しています。 このような高い収益性が、同社の強みと言えるでしょう。
キャッシュフロー
同社は営業活動によって大きな資金を生み出している企業です。 直近の2023年12月期第3四半期では、営業CF 20,405百万円、投資CF △2,181百万円、財務CF △9,073百万円と、営業キャッシュフローの積み上げが顕著です。 この豊富なキャッシュフローを活用し、M&Aなどの成長投資に充てられると期待されています。
配当の支払額
三井松島ホールディングスは、安定的な配当を実施しています。 2023年3月期の年間配当金は240円、2023年12月期第3四半期の中間配当金は40円と、堅調な業績を反映した配当水準となっています。 今後も中長期的な視点から、株主還元の充実が期待されます。
今後の展望
三井松島ホールディングスは、生活関連事業の強化やM&Aを通じて、収益基盤の拡大を目指しています。 エネルギー事業では、石炭価格動向に注意を払う必要がありますが、全体としては安定収益が期待できる企業といえます。 今後も持続的な成長を実現し、株主価値の向上につなげていくことが重要です。
編集部のまとめ
三井松島ホールディングスは、幅広い事業ポートフォリオを持つ優良企業の一つです。安定的な収益力と高い収益性を背景に、着実な業績拡大を遂げています。 今後も生活関連事業の強化やM&Aを通じた成長が期待されます。財務基盤も健全で、株主還元も充実しているため、投資家の関心も高いといえるでしょう。
三井松島ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三井松島ホールディングスの決算期は3月期で、第3四半期決算は12月期となっています。 また、配当は安定的に実施しており、2023年3月期は年間240円、2023年12月期の中間配当は40円となっています。 今後も持続的な成長と株主還元の充実が期待されます。