株式会社カウリスは、金融機関向けの不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を提供する注目の企業です。同社は2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場し、今回初めて四半期決算を発表しました。サイバーセキュリティを中心とした同社の事業は好調に推移しており、売上高282百万円、経常利益71百万円と高い収益性を示しています。今後も金融機関のニーズに応える先進的なサービスを展開し、着実な成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社カウリス
証券コード: 153A0
決算期: 第10期 第1四半期(2024年1月1日~2024年3月31日)
株式会社カウリスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社カウリスは、3月31日を決算日とする企業です。第1四半期は2024年1月1日から同年3月31日までの期間となっています。
主な事業
株式会社カウリスは、金融機関向けの不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を中心とした事業を展開しています。同サービスは、犯罪のビッグデータをアルゴリズムと掛け合わせることで、金融機関の不正取引を早期に検知し、被害の防止に役立てています。同社は、国内の情報セキュリティ市場の成長に合わせて、更なるサービス拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
株式会社カウリスの第1四半期の売上高は282百万円と好調に推移しました。経常利益は71百万円と、高い収益性を示しています。同社のビジネスモデルは「Fraud Alert」を中心としたストック型の収益構造であり、高い売上総利益率80%を実現しています。今後も同サービスの導入拡大により、安定的な収益基盤の構築が期待されます。
売上・利益の推移
株式会社カウリスは、2024年3月に東京証券取引所グロース市場に新規上場したため、前年同期との比較はできませんが、今回の第1四半期決算では売上高282百万円、経常利益71百万円と、好調な業績を示しました。同社の主力サービス「Fraud Alert」が金融機関を中心に順調に導入が進み、その高収益性によりさらなる成長が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社カウリスの第1四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は1,628百万円となっています。前期末から450百万円増加しており、これは主に上場時の増資による現金及び預金の増加が要因です。一方、負債は596百万円と130百万円減少しました。これにより、自己資本比率は63.4%まで改善しており、財務体質の強化が図られています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,407百万円と大幅に増加しています。これは上場時の増資資金の影響です。その他、売掛金や前払費用などが増加しており、事業拡大に伴う運転資金の拡大が見られます。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が96百万円減少したほか、契約負債も44百万円減少しました。これにより、負債総額は130百万円減少し、財務体質の強化が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、上場時の増資により資本金が267百万円、資本剰余金が267百万円それぞれ増加しました。また、四半期純利益45百万円の計上により、利益剰余金も増加しています。これにより、純資産は580百万円増加し1,031百万円となりました。
ROAとROE
株式会社カウリスの第1四半期のROA(総資産利益率)は4.4%、ROE(自己資本利益率)は8.8%となっています。同社のサービスが高収益性を維持していることから、資産効率や資本効率が高水準にあると評価できます。今後も事業拡大に合わせて、これらの指標が更に改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが111百万円のプラスとなっています。これは主に税引前四半期純利益71百万円の計上に加え、契約負債の減少43百万円などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは1百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは453百万円のプラスとなっています。この財務活動によるキャッシュ・フローの増加は、上場時の増資資金534百万円の調達によるものです。この結果、現金及び預金は1,407百万円まで増加しており、財務体質の強化が進んでいます。
配当の支払額
株式会社カウリスは創業後間もない企業であり、第1四半期においては配当実績はありません。今後の事業拡大と内部留保の蓄積を優先しつつ、株主還元の充実も視野に入れた経営が行われると考えられます。
今後の展望
株式会社カウリスは、金融機関向けの不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を中心に事業を展開しています。同サービスは顧客からの高い評価を得ており、今後もサービスの導入拡大が期待されます。
また、今回の上場資金を活用して、サービスの機能拡充や顧客基盤の拡大に注力することで、さらなる収益力の向上が見込まれます。
同社は、情報セキュリティ市場の成長に合わせて、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社カウリスは、金融機関向けの不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を中心に事業を展開しており、今回の第1四半期決算では好調な業績を示しました。同社は2024年3月に東京証券取引所グロース市場に新規上場し、増資資金を活用してさらなる事業拡大を目指しています。金融機関のニーズに応える同社の製品は高い評価を得ており、今後の成長が期待されます。
株式会社カウリスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カウリスの決算日は3月31日で、第1四半期は2024年1月1日から同年3月31日までとなっています。同社は創業後間もない企業であり、第1四半期時点では配当実績はありません。今後は事業拡大と内部留保の蓄積を優先しつつ、株主還元の充実も検討していくものと考えられます。