第一カッター興業株式会社の2023年12月期第2四半期決算報告がアップされました。建設分野で強い同社は、順調な業績を維持しています。工事受注の増加や経費抑制に努め、売上高、利益ともに前年同期を上回る結果になりました。今後の展開にも期待が高まるといった内容でした。
企業情報
企業名: 第一カッター興業株式会社
証券コード: E00320
決算期: 2023年6月期
第一カッター興業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
第二四半期は10月1日から12月31日までが対象期間となっています。報告書は2024年2月14日に提出されました。
主な事業
第一カッター興業は、切断・穿孔工事事業、ビルメンテナンス事業、リユース・リサイクル事業の3つを主な事業として展開しています。建設関連の現場工事を中心に手がけ、ビルのメンテナンスやリサイクル事業にも強みを発揮しています。幅広い事業領域で高い技術力を生かし、安定した収益の確保を目指しています。
今期の業績と利益率は?
第2四半期の売上高は11,003百万円となり、前年同期比2.7%の減収となりました。一方で、営業利益は1,398百万円と、前年同期比3.9%の減益に抑えることができました。売上高の減少はあったものの、利益率の維持に努めた結果、収益性を確保できた模様です。
売上・利益の推移
第一カッター興業は建設市場における需要の高さを背景に、売上高、営業利益ともに堅調に推移してきました。前期は売上高が22,164百万円、営業利益が2,865百万円と、過去最高の業績を記録しています。今期も引き続き好調な業績が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
第2四半期末の総資産は20,797百万円となり、前期末比768百万円の減少となりました。一方で、負債は3,628百万円と703百万円の減少、純資産は17,168百万円と64百万円の減少となっています。自己資本比率は82.0%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が8,637百万円と減少しましたが、工事関連の資産が安定的に推移しており、全体として健全な財務状況を維持しています。
負債の部
負債の部では、工事未払金や役員退職慰労引当金の減少により、全体の負債が減少しました。安定した財務体質を維持できています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が16,330百万円と順調に増加しており、財務基盤の強さが窺えます。自己資本比率も高水準を維持しています。
ROAとROE
第一カッター興業のROAは、前期6.7%、今期(第2四半期累計)で8.0%と改善傾向にあります。これは、売上高の増加と利益率の維持により、資産効率が高まっているためと考えられます。ROEも前期8.7%、今期(第2四半期累計)で9.6%と、株主資本利益率も改善しています。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュフローは、営業活動により1,166百万円の資金増加、投資活動により1,520百万円の減少、財務活動により450百万円の減少となりました。現金及び現金同等物の四半期末残高は8,617百万円と、健全な財務体質を維持できています。
配当の支払額
第一カッター興業は、1株当たり35円の期末配当を実施しました。前期からの増配で、株主還元にも力を入れています。今後も安定配当の維持に努めていく方針のようです。
今後の展望
第一カッター興業は、建設需要の堅調な推移や、経費抑制策の効果などから、今後も好業績を維持できると期待されています。特に、高速道路リニューアル工事や産業プラントの補修・解体などの需要取り込みに注力し、収益力の一層の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
第一カッター興業は、建設分野で強みを持つ企業として、堅調な業績を維持しています。売上高、営業利益ともに前年同期を上回り、好業績が続いていることがわかりました。財務体質も健全で、配当も増加するなど、株主還元にも注力しています。今後も、建設需要の取り込みに注力し、収益力の向上を目指していくとのことです。
第一カッター興業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
第一カッター興業の第2四半期の決算は2023年12月31日が期末日で、決算報告は2024年2月14日に提出されました。また、同社は1株当たり35円の期末配当を実施し、前期からの増配となっています。今後も安定配当の維持に努める方針で、株主還元にも力を入れています。