コムシスホールディングス株式会社は、通信インフラ、ITソリューション、社会システムを主要事業としている大手総合建設会社です。同社は直近の第3四半期決算で、売上高が前年同期比7.2%増と好調な業績を残しました。光ファイバやモバイル通信設備の整備など通信インフラ事業、新型コロナやDX化によるITソリューション需要の増加、災害対策やカーボンニュートラル関連の社会システム事業など、同社が手掛ける事業分野が好調に推移しています。
企業情報
企業名: コムシスホールディングス株式会社
証券コード: E00322
決算期: 3月
コムシスホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
コムシスホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は4月下旬から5月上旬にかけて行われます。四半期決算では8月、11月、2月に業績を発表しています。
主な事業
コムシスホールディングス株式会社は、通信設備工事、ITソリューション、社会システムの3つの事業を主軸としています。通信事業者向けの光ファイバやモバイル通信設備の整備、企業・自治体向けのDXやデータセンター建設などを手掛けています。近年はインフラ老朽化対策やカーボンニュートラル関連の社会システム事業も強化しています。
今期の業績と利益率は?
コムシスホールディングスは当第3四半期連結累計期間において、売上高383,753百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益24,292百万円(前年同期比43.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益17,507百万円(前年同期比50.3%増)と、大幅な増収増益を達成しました。利益率も向上しており、同社の主要事業が好調に推移していることがうかがえます。
売上・利益の推移
コムシスホールディングスの売上高は近年順調に推移しており、2023年3月期は5,632億円に達しました。営業利益も2023年3月期には309億円まで成長しています。通信インフラ、ITソリューション、社会システムといった同社の主力事業が、デジタル化やカーボンニュートラル化の潮流に乗って堅調に推移したことが、売上と利益の増加につながっています。
四半期連結貸借対照表について
コムシスホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は497,587百万円となっています。前期末比では4,545百万円減少しました。これは受取手形・完成工事未収入金等の減少などが主な要因です。一方、負債合計は144,139百万円と前期末比で11,268百万円減少しており、財務体質の強化が進んでいると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金預金が55,193百万円と前期末比で13,826百万円増加しました。一方で受取手形・完成工事未収入金等は135,705百万円と前期末比で52,249百万円減少しています。固定資産は204,861百万円と前期末比で6,712百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が59,073百万円と前期末比で23,769百万円減少しました。一方で短期借入金は18,996百万円と前期末比で15,046百万円増加しています。固定負債は21,955百万円と前期末比で994百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が290,972百万円と前期末比で4,688百万円増加しました。また、その他有価証券評価差額金が7,065百万円と前期末比で3,343百万円増加しています。これらの結果、純資産合計は353,448百万円と前期末比で6,723百万円増加しました。
ROAとROE
コムシスホールディングスのROA(総資産経常利益率)は5.1%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。両指標ともに前期に比べ改善が見られ、企業収益力の向上と資本効率の高さがうかがえます。同社の主要事業が好調に推移したことで収益性が高まり、投下資本の効率的な活用につながっているといえるでしょう。
キャッシュフロー
コムシスホールディングスのキャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは32,091百万円の収入超過となっています。これは売上債権の減少などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは9,451百万円の支出超過で、有形固定資産の取得などが主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは8,886百万円の支出超過で、配当金の支払いなどによるものです。全体としては13,826百万円の現金及び現金同等物の増加となっています。
配当の支払額
コムシスホールディングスは、年間配当金100円(中間配当50円、期末配当50円)を実施する予定です。前期に比べ配当金は変わりませんが、配当性向は約32.6%となっており、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。同社は通信インフラ、ITソリューション、社会システムなどの成長事業を手掛けており、今後も好業績を維持できると期待されています。
今後の展望
コムシスホールディングスは、通信インフラ分野では地域のデジタル化に向けた5Gや光ファイバの整備に注力しつつ、ITソリューション事業の拡大やデータセンター建設などの社会システム事業の強化にも取り組んでいきます。また、グループ全体での生産性向上や環境対策にも力を入れ、持続的な成長を目指しています。今後も同社の業績拡大が期待されるでしょう。
編集部のまとめ
コムシスホールディングスは、通信インフラ、ITソリューション、社会システムの3本柱を強化し、業績を伸ばし続けています。直近の第3四半期決算では、売上高が前年同期比7.2%増、営業利益は43.2%増と大幅な増収増益を実現しました。財務面でも自己資本比率が高く、財務体質の健全性も高いといえます。今後も通信インフラの整備やDX化、カーボンニュートラル関連のニーズ拡大などを取り込み、持続的な成長を期待できる企業だと言えるでしょう。
コムシスホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
コムシスホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、年間配当金は100円(中間50円、期末50円)を予定しています。同社は主力事業の好調により、直近の第3四半期決算で大幅な増収増益を達成しました。今後もデジタル化やグリーン化への取り組みを強化し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。