株式会社ビーアールホールディングスの直近の決算報告は業績好調で注目されています。営業利益や経常利益が大幅に伸長するなど、同社の財務体質が着実に改善傾向にあることがわかりました。
今後も建設事業や製品販売事業を中心に、堅調な受注環境を背景に更なる業績拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ビーアールホールディングス
証券コード: 17260
決算期: 3月期
株式会社ビーアールホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ビーアールホールディングスの決算日は3月31日です。
決算発表は4月上旬に行われます。
主な事業
株式会社ビーアールホールディングスは建設事業、製品販売事業、情報システム事業、不動産賃貸事業の4つの事業を展開しています。
その中でも建設事業と製品販売事業が同社の主力事業となっており、PC橋梁の新設工事や補修工事、各種橋梁製品の製造・販売を手掛けています。
近年は情報システム事業の強化や不動産賃貸事業でのキャッシュフロー確保にも取り組んでおり、事業ポートフォリオの多様化を推進しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は30,314百万円と前年同期比15.9%の増加、営業利益は1,560百万円と前年同期比94.3%の大幅な増加となりました。
これにより同期間の営業利益率は5.1%と、前年同期の3.1%から大幅に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は36,022百万円から30,314百万円と若干減少傾向にありますが、営業利益は1,624百万円から1,560百万円と増益基調にあります。
また、経常利益も1,624百万円から1,529百万円と堅調に推移しており、収益性の向上が続いています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は41,235百万円と前連結会計年度末比879百万円の増加となりました。
負債合計も26,978百万円と465百万円の増加となっています。
一方、純資産は14,257百万円と414百万円の増加となっており、自己資本比率は34.4%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は35,231百万円と増加しており、現金預金が693百万円、商品及び製品が425百万円それぞれ増加しています。
固定資産は6,003百万円と増加傾向にあります。
負債の部
流動負債は23,174百万円と増加しており、電子記録債務が663百万円、未払法人税等が252百万円、それぞれ増加しています。
固定負債は3,803百万円と増加基調にあります。
純資産の部
純資産合計は14,257百万円と増加しており、利益剰余金が424百万円増加しています。
これにより、自己資本比率は34.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前連結会計年度の2.5%から2.4%に、ROEは前連結会計年度の7.4%から6.8%と、わずかに低下しているものの、いずれも10%以上を目標としている水準を維持しています。
これは、利益率の改善とともに、自己資本の有効活用が進んでいることが要因と考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,363百万円の収入となり、前年同期比で207百万円の増加となりました。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは138百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは632百万円の支出となっています。
この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は2,530百万円と、手元流動性は健全な水準を維持しています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金の総額は546百万円と前年同期比1.0%増となっています。
1株当たりの配当金は6円で、配当性向は56.3%となっています。
今後の展望
同社は、2025年度にROE10%以上、配当性向40%以上、DOE4%以上の達成を目標に掲げています。
建設事業では大型受注が続く一方、製品販売事業では採算性の改善が課題となっていますが、全事業での収益力向上に取り組むとともに、新たな事業領域の開拓にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ビーアールホールディングスは建設事業を中心に堅調な業績を維持しており、今期の利益率も大幅に改善しています。
今後も収益性の向上と新事業への挑戦を通じて、企業価値の一層の向上が期待されます。
株式会社ビーアールホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、4月上旬に決算発表を行っています。
配当金は1株当たり6円で、配当性向は56.3%と安定配当を続けています。
引き続き業績拡大と株主還元の両立に注目が集まります。