工藤建設株式会社の直近の決算報告をご紹介しましょう。2024年3月期の第3四半期決算では、売上高146億32百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益2億16百万円(同35.3%増)と好調な業績を示しています。
この建設会社は神奈川・東京を中心とした営業エリアで事業を展開しており、顧客の感動を創造し人生のさまざまなステージを支える「生活舞台創造企業」を目指しています。
企業情報
企業名: 工藤建設株式会社
証券コード: E00282
決算期: 6月
工藤建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
工藤建設株式会社の決算日は6月30日です。
第3四半期決算は2024年5月10日に発表されています。
主な事業
工藤建設株式会社は建設事業、不動産販売事業、建物管理事業、介護事業の4つの事業を展開しています。
特に建設事業と介護事業が主力で、建設事業は工事の完成引き渡しが第3、第4四半期に集中する季節性があります。介護事業は入居率の向上により順調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第3四半期の業績は売上高146億32百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益2億16百万円(同35.3%増)、経常利益2億5百万円(同37.9%増)、四半期純利益1億19百万円(同67.9%増)と堅調な成長を遂げています。
各セグメントの利益率は、建設事業が2.5%、建物管理事業が7.9%、介護事業が5.2%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。
2022年6月期: 売上高195億79百万円、経常利益3億21百万円
2023年6月期: 売上高146億32百万円、経常利益2億5百万円
2024年6月期(3Q): 売上高146億32百万円、経常利益2億5百万円
建設事業と介護事業の好調により、2024年3月期の売上高、利益とも増加傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
工藤建設の2024年3月期第3四半期の貸借対照表を見ると、総資産は168億59百万円となり、前事業年度末から22億4百万円増加しています。
資産の部
現金及び預金が17億54百万円増加し、不動産事業支出金も2億13百万円増加しています。これらが資産の増加の主な要因です。
負債の部
負債が121億22百万円となり、前事業年度末から21億72百万円増加しました。その主な要因は、未成工事受入金が16億7百万円、短期借入金が5億48百万円増加したことです。
純資産の部
純資産は47億37百万円となり、前事業年度末から31百万円増加しています。
ROAとROE
工藤建設のROAは前事業年度の2.1%から第3四半期では1.2%に低下しましたが、ROEは前事業年度の6.9%から7.7%に改善しています。
これは主に介護事業の好調と建物管理事業の利益率改善によるものです。
キャッシュフロー
第3四半期のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しているものと推察されます。
また、投資活動によるキャッシュ・フローは減少し、財務活動によるキャッシュ・フローは増加していると考えられます。
配当の支払額
工藤建設は年間配当金100円を実施しています。
第3四半期累計期間の配当金総額は1億25百万円となっています。
今後の展望
工藤建設は建設需要やニーズの変化に対してより一層注視が必要な状況にあると指摘しています。
しかしながら、公共投資の底堅さや介護事業の需要拡大などから、今後も安定した業績の確保が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
工藤建設株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに増加しており好調な業績を示しています。
特に、建設事業と介護事業が主力の同社は、建設需要の持ち直しや介護事業の成長により、今後も業績の改善が期待できそうです。
株主還元面でも年間配当金100円と安定した水準を維持しており、投資家にとっても魅力的な銘柄と言えるでしょう。
工藤建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
工藤建設株式会社の決算日は6月30日で、第3四半期決算は2024年5月10日に発表されています。
また、年間配当金は100円と安定的に株主還元を行っています。
業績も好調に推移しており、今後の成長が期待できる企業だと言えるでしょう。