三井住建道路株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。この企業は、舗装工事や土木工事、アスファルト製造などを手掛ける建設会社です。22,799百万円の売上高を計上し、520百万円の経常利益を達成しました。前年同期と比較して、売上は0.2%減少しましたが、経常利益は52.9%も増加しています。注目の四半期連結貸借対照表では、26,978百万円の総資産と13,347百万円の純資産を有する健全な財務基盤が確認できます。今後も同社の持続的な成長に期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 三井住建道路株式会社
証券コード: E00272
決算期: 2023年3月期
三井住建道路株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三井住建道路株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
三井住建道路株式会社は、道路舗装や土木工事、アスファルト製造などを手掛ける建設会社です。建設事業と製造・販売事業の2つの主要セグメントで事業を展開しています。建設事業では、舗装工事や土木工事を手掛け、製造・販売事業では自社のアスファルト製造工場でアスファルトを生産し、販売しています。また、太陽光発電による売電事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、22,799百万円の売上高と520百万円の経常利益を計上しました。前年同期比で売上高は0.2%減少しましたが、経常利益は52.9%も増加しています。これにより、2.3%の経常利益率を達成しました。原油高などの厳しい経営環境の中で、収益性の改善に成功したことがうかがえます。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高が31,914百万円、経常利益が1,015百万円と好業績を収めています。前年同期比では売上高は0.2%減少しましたが、経常利益は52.9%も増加しています。今後も同水準の収益性が維持できるよう、さらなる収益力の向上に期待が高まります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の貸借対照表では、総資産が26,978百万円、負債合計は13,630百万円、純資産は13,347百万円となっています。前期末に比べ、資産と負債がそれぞれ減少しており、健全な財務基盤を維持できていることがわかります。
資産の部
資産の部では、9,739百万円の受取手形・完成工事未収入金等が主な資産項目です。前期末から510百万円減少しています。また、9,249百万円の現金預金も保有しています。
負債の部
負債の部では、5,099百万円の支払手形・工事未払金等と4,564百万円の電子記録債務が主な負債項目となっています。前期末から大幅に減少しており、財務体質の強化が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、10,329百万円の利益剰余金が主な項目です。前期末から37百万円減少していますが、自己資本比率は49.5%と健全な水準を保っています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は2.2%となっています。前年同期と比較すると、ROAは0.8ポイント、ROEは0.7ポイント上昇しています。これは、経常利益の増加に加え、資産の効率的な活用と自己資本の充実によって、収益性が向上したことを示しています。今後も収益力の維持・向上に努め、株主価値の最大化を目指します。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動により745百万円のキャッシュが生み出されています。一方で、投資活動により313百万円のキャッシュが減少しました。これにより、現金及び現金同等物の期末残高は9,248百万円となっています。十分な手元流動性を確保しつつ、設備投資にも積極的に取り組んでいる状況です。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、1株当たり35.0円の期末配当を実施しました。前年同期と比べて5.0円増加しています。配当性向は112.2%となっており、株主への利益還元に力を入れていることがわかります。今後も、着実な業績達成と株主還元の両立を目指していきます。
今後の展望
今後の経営環境については、原油価格高騰や人手不足など、依然として不確実性が高い状況が続くと予想されます。しかし、三井住建道路株式会社は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進め、収益性の向上と企業価値の向上を目指しています。「人」の育成や地球環境保全、高品質なものづくりを通じて、社会インフラの整備に貢献していくことで、ステークホルダーの期待に応えていく方針です。引き続き、同社の成長に注目していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
三井住建道路株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高と利益ともに前年同期を上回る好業績でした。特に経常利益は52.9%も増加しており、収益性の向上が確認できました。四半期連結貸借対照表の分析からも、健全な財務基盤を持っていることがわかります。今後の成長にも期待が高まる決算内容となっています。
三井住建道路株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三井住建道路株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までです。また、当期の1株当たり配当金は35.0円と、前年同期から5.0円増加しています。株主還元に対する同社の姿勢が伺えます。