株式会社fantasistaの最新の決算報告書が公開されました。ファンタジスタは、不動産事業やヘルスケア事業などを手がける多角化企業です。この度の業績は、大型不動産の売却がなかったことから厳しい結果となりましたが、新たな蓄電事業の立ち上げなど、将来に向けた取り組みも行っています。今後の業績とともに、同社の新しい取り組みにも注目が集まるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社fantasista
証券コード: 17830
決算期: 2023年9月期
株式会社fantasistaの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社fantasistaの決算日は9月30日です。第1四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社fantasistaは、リアルエステート事業、ヘルスケア事業、不動産コンサルティング事業の3つを主力事業としています。不動産の売買・開発・管理のほか、5-ALAを含む健康関連商品の販売、不動産コンサルティングなどを手がけています。また、新たな事業として系統用蓄電事業にも参入しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高6億92百万円、営業損失1億96百万円、経常損失1億99百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失2億12百万円と厳しい結果となりました。リアルエステート事業の売上が大幅に減少したことが主因です。利益率についても低迷しています。
売上・利益の推移
前年同期と比べると、売上高は約3割減少しています。営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも赤字に転落しました。不動産売却収入の減少がこうした業績悪化の最大の要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は77億43百万円で、前期末から1億97百万円増加しています。一方、負債合計は15億52百万円と4億7百万円増加しました。純資産は61億91百万円と2億10百万円減少しました。
資産の部
流動資産は60億11百万円と前期末から60百万円減少しました。一方、固定資産は17億32百万円と2億57百万円増加しています。建物や土地などの取得が主な要因です。
負債の部
借入金が7億20百万円増加したことなどから、負債合計は15億52百万円と前期末から4億7百万円増加しました。
純資産の部
利益剰余金が2億12百万円減少したことから、純資産合計は61億91百万円と前期末から2億10百万円減少しました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、当第1四半期の赤字決算を受けて低下しています。これまでは好調だった売上が減少したことが主な要因です。今後、新たな事業に期待がかかる一方で、収益改善には時間を要するとみられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は公表されていません。ただし、前述の通り借入金が増加していることから、設備投資などに資金が投下されていると考えられます。今後の投資計画や資金調達の動向にも注目が集まるでしょう。
配当の支払額
当第1四半期は赤字決算のため、配当は実施されていません。直近の2022年9月期は1株当たり2円の配当を行っています。企業業績の状況次第で、今後の配当は変わってくるものとみられます。
今後の展望
株式会社fantasistaは、不動産事業の収益確保や新規事業の立ち上げを課題としています。特に、系統用蓄電事業の強化に注力しており、関連会社の設立などを通じて体制を整備しています。今後、同事業の業績貢献が期待されるものの、短期的には収益への寄与は限定的とみられます。事業ポートフォリオの再構築を進めつつ、収益基盤の強化に取り組む必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社fantasistaの業績は第1四半期で大幅な赤字となりましたが、これは不動産売却収入の減少が主因です。一方で、新たな事業にも着手しており、長期的な視点から企業変革に取り組む姿勢が感じられます。今後の業績回復と新規事業の成長に期待が高まります。引き続き、同社の動向に注目していく必要があるでしょう。
株式会社fantasistaの決算日や配当についてまとめました。
株式会社fantasistaの決算日は9月30日で、第1四半期決算は2023年10月1日から2023年12月31日の期間です。直近の2022年9月期は1株当たり2円の配当を実施しましたが、今回の赤字決算を受けて、当面の配当は見送られる可能性が高いと思われます。今後の業績次第で、配当政策にも変化が生じるでしょう。