株式会社マサルは東証スタンダード市場に上場する総合専門工事会社です。最新の第69期第2四半期決算は好調な結果となりました。売上高は約46億6千万円で前年同期比14.8%増加しており、営業利益は3億9千3百万円と大幅な増益となりました。経済の不透明な状況の中でも、同社は着実に業績を伸ばしています。今後の持続的成長に注目が集まります。
企業情報
企業名: 株式会社マサル
証券コード: 17950
決算期: 2023年9月期
株式会社マサルの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社マサルは9月決算の企業です。第2四半期決算は2024年3月31日が基準日となっています。上期、下期の2回の本決算を行っています。
主な事業
株式会社マサルは、建設工事業と設備工事業を主な事業としています。建設工事業では、主に建物の新築防水工事や改修工事、直接受注工事を手掛けています。設備工事業では、空調や給排水などの設備工事を提供しています。同社は総合専門工事会社として、幅広いサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が約46億6千万円と前年同期比で14.8%増加しています。また、営業利益は3億9千3百万円と約49%増加しており、同期間の経常利益は4億7百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億7千万円とそれぞれ大幅な増益となりました。良好な業績を残せた背景には、大型現場の完工時期の前倒しや追加工事の増加などがあります。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間で約86億円から約46億6千万円へと増加傾向にあります。また、営業利益も約3億4千万円から約3億9千3百万円と順調に増加しています。直近の第2四半期では前年同期比で大幅な増収増益となっており、同社は着実に業績を伸ばしています。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は74億7千3百万円となっています。負債合計は25億2千2百万円で、純資産は49億5千万円です。自己資本比率は66.2%と高水準を維持しています。財務基盤は非常に強固であると評価できます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が約19億2千9百万円、売上債権と契約資産が約27億9千7百万円、未成工事支出金が約9億3千6百万円となっています。流動資産は約58億5千1百万円、固定資産は約16億2千1百万円です。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金が約57億1百万円、契約負債が約6億9千7百万円となっています。流動負債は約23億4千2百万円、固定負債は約1億8千万円です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が約8億8千5百万円、利益剰余金が約28億1千万円となっています。自己資本比率は66.2%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
同社の直近のROA（総資産利益率）は5.4%、ROE（自己資本利益率）は5.5%となっています。前年同期と比べROAは0.6ポイント、ROEは0.7ポイントそれぞれ上昇しており、収益性の改善が進んでいます。今後も継続的に収益力を高めていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1億2千8百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは4百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは6億2千8百万円の支出となりました。その結果、現金及び現金同等物は期首から約6千1百万円増加し、当第2四半期末残高は約19億2千9百万円となっています。
配当の支払額
株式会社マサルは、株主還元の一環として配当を実施しています。当第2四半期連結累計期間では、1株当たり140円の配当を実施し、総額1億2千3百万円を支払っています。今後も、株主の皆さまへの利益還元に努めていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社マサルは、2021年に策定した長期経営計画「100年選ばれ続ける会社を目指す！」の達成に向けて、事業基盤の強化や新たな成長分野への取り組みを進めています。具体的には、ゼネコン上位10社でのシェアNo.1、ROE15%、成長性分野の開拓などを目標に掲げ、着実に成果を上げています。今後も、持続的な企業価値の向上に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社マサルは、建設工事業と設備工事業を主軸に事業を展開しており、直近の第2四半期決算では増収増益を達成しました。足元の事業環境が不透明な中でも、同社は着実に業績を伸ばしています。また、長期的な成長に向けた取り組みも進めており、今後の動向に注目が集まります。株主還元施策としても、安定配当の実施など、株主の皆さまへの利益還元にも尽力しています。
株式会社マサルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マサルは9月決算の企業で、第2四半期決算基準日は3月31日です。直近の第2四半期決算では増収増益となり、ROAやROEも改善しています。また、株主還元策として年2回の配当を実施しており、当第2四半期では1株当たり140円の配当を支払っています。今後も持続的な成長と株主還元を目指していくことが期待されます。
