株式会社大林組の第120期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

大林組の2023年12月期の決算報告書が公開されました。国内外の建設事業が好調だったことから、売上高は前年同期比18.1%増の1兆7,015億円と大幅に増加しました。また、営業利益は前年同期比22.1%減の512億円と減少したものの、依然として高水準となっています。今後も着実な業績拡大が期待できそうですね。

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 株式会社大林組
証券コード: 18020
決算期: 2024年3月期

株式会社大林組の決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社大林組の決算期は3月31日です。そのため、今回の発表は2024年3月期の第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算報告となります。同社は3月に期末決算、6月に年次決算、11月に中間決算を行っています。

主な事業

大林組は、国内外の建設事業および不動産事業を主な事業としています。建設事業では、国内外の建築工事や土木工事を手掛け、建築分野では超高層ビルの建設などに強みを持っています。また不動産事業では、オフィスビルや商業施設の開発・運営などにも取り組んでいます。グループ全体では国内外で約14万人の社員を擁する大手ゼネコンです。

今期の業績と利益率は?

2023年12月期第3四半期の売上高は1兆7,015億円と、前年同期比18.1%増加しました。国内外の建築事業が好調に推移したことが主な要因です。一方、営業利益は512億円と前年同期比22.1%減少しました。不動産事業の売却益減少や海外土木事業における貸倒引当金の計上などがマイナス要因となりました。売上高に対する営業利益率は3.0%となりました。

売上・利益の推移

2023年12月期第3四半期の売上高は1兆7,015億円と前年同期比で大幅に増加しました。これは国内外の建築事業が好調に推移したことが主因です。一方で、営業利益は512億円と前年同期比で減少しています。不動産事業の売却益減少や海外土木事業の採算悪化などが影響しました。通期では前期実績を上回る見通しです。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末の総資産は2兆9,490億円と、前期末比13.0%増加しました。受取手形・完成工事未収入金などの工事代金債権が増加したほか、保有株式の時価上昇により投資有価証券が増加したことなどが主な要因です。

資産の部

現金預金は2,494億円と前期末比40.5%減少しましたが、工事代金債権が増加したことで流動資産全体では前期末比13.9%増加しました。また、投資有価証券が354,620億円と前期末比15.7%増加するなど、固定資産も増加しています。

負債の部

支払手形・工事未払金などの工事代金支払債務が増加したことから、負債合計は前期末比16.7%増加の1兆8,366億円となりました。有利子負債も664億円増加の4,043億円となっています。

純資産の部

純資産合計は1兆1,124億円と、前期末比7.4%増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより利益剰余金が増加したほか、保有株式の時価上昇によりその他有価証券評価差額金も増加しています。自己資本比率は36.3%となっています。

ROAとROE

ROAは前期末の2.8%から2.0%に低下しましたが、ROEは前期末の9.4%から8.5%と高水準を維持しています。事業規模の拡大に伴う資産の増加が、ROAの低下につながりましたが、利益水準を維持できているためROEは良好な水準を保っています。今後も収益性の向上とともに資産効率の改善が課題になるでしょう。

キャッシュフロー

当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況は公表されていませんが、前期までの傾向から営業CF、投資CF、財務CFともに正の水準を確保できていると推察されます。営業活動によるキャッシュ・インが大きいことから、設備投資や配当金の支払いなどに活用できる十分な資金を確保できていると考えられます。

配当の支払額

株式会社大林組は、2023年6月と12月に1株当たり21円の配当を実施しました。これにより年間配当金は1株当たり42円となり、前期の年間配当金40円を上回りました。また、配当性向は38.8%となっています。今後も着実な増配が期待できそうです。

今後の展望

大林組は、国内外の建設事業および不動産事業の両輪で成長を続ける方針です。特に、気候変動対策やインフラ老朽化対応などの社会的課題に対応した新たな事業機会の創出に注力しています。設計・施工の技術力を活かし、環境配慮型の建築物や再生可能エネルギー関連施設の受注拡大を図る一方、賃貸オフィス開発などで不動産事業の強化にも取り組んでいきます。中長期的な企業価値向上につなげていくことが期待されます。

編集部のまとめ

大林組の2023年12月期第3四半期決算は、国内外の建設事業の好調により売上高が大幅に増加しました。一方で、不動産事業の利益減少などから営業利益は前年同期を下回ったものの、依然として高水準の収益を確保できています。今後は、環境対応やインフラ分野など新しい事業領域への展開を加速させることで、持続的な成長が期待できそうです。

株式会社大林組の決算日や配当についてまとめました。

株式会社大林組は3月31日が決算日で、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。2023年12月期の年間配当は1株当たり42円を予定しており、前期の40円から増配となりました。今後も着実な増配が期待できそうですね。

タイトルとURLをコピーしました