建設大手の株式会社錢高組の決算内容をご紹介します。同社は大阪に本社を置く大手建設会社で、長年の歴史と実績を誇る企業です。今期の決算では、売上高、利益とも前年同期と比べ増加するなど、堅調に業績を伸ばしています。資産や負債の状況についても、健全な財務体質を維持しています。今後についても、受注や収益力の改善が期待されますので、同社の動向にご注目ください。
企業情報
企業名: 株式会社錢高組
証券コード: 18110
決算期: 3月期
株式会社錢高組の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は3月31日で、4月下旬に株主総会を開催、6月末までに有価証券報告書の提出などが行われます。四半期報告書については、2月初旬、5月初旬、8月初旬に公表されます。
主な事業
株式会社錢高組は、建設事業と不動産事業を中心に事業を展開しています。建設事業では、建築工事と土木工事を手掛けており、幅広い顧客や施工実績を持っています。また不動産事業では、売買、賃貸、管理など、様々な不動産関連サービスを提供しています。同社は長年の事業基盤を活かし、両事業領域で安定的な収益を上げています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は835億06百万円と前年同期比6.0%の増収となりました。また、営業利益は16億14百万円、経常利益は30億66百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は31億34百万円と、いずれも前年同期を上回る good な数字となっています。これらの結果、売上高営業利益率は1.9%、売上高経常利益率は3.7%と、堅調な収益性を維持しています。
売上・利益の推移
同社の最近の売上高と利益の推移を見ると、売上高は毎期1,000億円前後で推移しており、経常利益も20億円〜30億円程度を確保しています。特に、今期は売上高が前年同期比6.0%増と大きく伸長しており、利益面でも前年同期を上回る結果となりました。今後も、同社の得意分野である建築・土木工事の受注拡大や不動産事業の収益力強化により、売上高と利益の維持・向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が1,882億52百万円と、前連結会計年度末から32,503百万円増加しています。これは主に、売上高の増加に伴う受取手形・完成工事未収入金等の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が987億29百万円、固定資産が895億23百万円となっています。流動資産の主な内訳は、現金預金263億17百万円、受取手形・完成工事未収入金等627億24百万円です。一方、固定資産の主な内訳は、投資有価証券583億25百万円などとなっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が677億42百万円、固定負債が322億51百万円となっています。流動負債の主な内訳は、支払手形・工事未払金等202億70百万円、電子記録債務146億22百万円、短期借入金180億50百万円などです。固定負債の主な内訳は、長期借入金148億50百万円などが挙げられます。
純資産の部
純資産の部は、882億58百万円と、前連結会計年度末から9,036百万円増加しています。これは主に、利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は46.9%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は、今期第3四半期累計で1.6%となっています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は4.7%となっています。両指標とも前年同期から低下しているものの、依然として一定の水準を維持しており、堅調な収益性が確保されていると評価できるでしょう。今後も、受注拡大や利益率改善などを通じ、これらの指標の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社の事業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で増加しています。これは主に、売上高の増加に伴う収入の増加によるものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得などにより支出が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入れの増加などにより収入が増加しています。このように、営業活動による安定的なキャッシュ・フローの確保と、設備投資や借入れによる適切な資金調達が行われています。
配当の支払額
同社は、年間80円の配当を実施しています。この配当水準は、前期から据え置かれているものの、業績の伸長を受けて、今後の増配も期待されます。株主還元の観点からも、同社の経営成績には注目が集まっています。
今後の展望
同社は、建設事業の受注拡大と収益力強化、不動産事業の収益貢献に注力していく方針です。特に建設事業では、公共投資や民間設備投資の堅調な推移を背景に、受注の獲得と利益率の改善に取り組むことで、業績の維持・向上を図る考えです。また不動産事業においても、投資用不動産の収支改善など、収益基盤の強化を目指しています。今後も、同社の経営改善努力にご注目いただきたいと思います。
編集部のまとめ
株式会社錢高組は、長年の実績と信頼を持つ建設大手企業です。当期の決算では、売上高、利益とも前年同期を上回る良好な業績を収めました。また、健全な財務体質も維持しています。今後も、建設事業と不動産事業の両輪を強化し、更なる成長と企業価値向上が期待されます。株主還元面でも、安定的な配当を継続しており、投資家の皆様にとっても魅力的な企業と言えるでしょう。
株式会社錢高組の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、4月下旬に株主総会を開催しています。また、年間配当金は80円で、安定的な株主還元を行っています。今後の業績動向に加え、同社の配当政策にも注目が集まりそうです。