大豊建設株式会社の決算報告書が公表されました。同社は建設業界の大手企業の一つで、土木工事と建築工事を中心に事業を展開しています。今期の業績は、市場環境の厳しさから厳しい結果となりましたが、今後の展望は明るいものと期待されています。
企業情報
企業名: 大豊建設株式会社
証券コード: E00095
決算期: 2023年3月期
大豊建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大豊建設株式会社の決算日は3月31日です。決算期は2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間となります。
主な事業
大豊建設株式会社は、土木工事と建築工事を主な事業としています。具体的には、道路、橋梁、トンネル、河川、港湾施設などの土木工事、そして、オフィスビル、商業施設、公共施設、住宅など幅広い分野の建築工事に取り組んでいます。これらの事業は国内を中心に展開しており、民間工事と官公庁工事の両方を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当期の連結売上高は1,169億48百万円と、前年同期比で7.1%増加しました。一方で、連結経常利益は4億65百万円と前年同期比で79.3%減と大幅な減益となりました。この背景には、建設コストの高止まりの影響が挙げられます。利益率も低下し、経常利益率は0.4%と厳しい状況でした。
売上・利益の推移
過去3年の業績を見ると、売上高は1,560億50百万円から1,169億48百万円まで推移しており、増減を繰り返しています。一方、経常利益は50億54百万円から4億65百万円まで大きく減少しています。市場環境の変化に応じて収益性が変動していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
大豊建設の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計が1,643億22百万円となっています。前期末比で60億37百万円減少しています。この減少の主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、現金預金が266億77百万円、受取手形・完成工事未収入金が867億15百万円となっています。また、投資有価証券が96億7百万円と前期末比で14億00百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が305億49百万円、電子記録債務が129億50百万円となっています。短期借入金は49億50百万円と前期末比で40億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が100億円、資本剰余金が424億76百万円となっています。利益剰余金は157億50百万円と前期末比で50億93百万円減少しています。この結果、自己資本比率は41.1%となりました。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は0.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は-1.5%となっています。前年同期と比べて大幅に悪化しており、収益性の低下が見られます。今後の経営改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは9億04百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュフローは21億63百万円の支出となっています。財務活動では14億69百万円の支出となりました。全体として13億96百万円の減少となりました。
配当の支払額
大豊建設は1株当たり230円の期末配当を行っています。前期から13円の減配となりました。この結果、総額では40億72百万円の配当を支払っています。
今後の展望
建設市場の受注環境は引き続き厳しい状況が続くと見られますが、インフラ整備需要や住宅需要の底堅さなどから、業績の回復が期待されています。また、2023年10月にプライム市場からスタンダード市場への上場市場の移行を行うなど、企業統治の強化にも取り組んでいます。今後の動向に注目が集まります。
編集部のまとめ
大豊建設株式会社の2023年3月期第3四半期決算は、売上高は増加したものの、経常利益は大幅な減益となりました。建設コスト高止まりの影響を受けた結果です。しかし、インフラ需要や住宅需要の底堅さから、今後の業績回復が期待されています。また、上場市場の変更など、企業価値向上に向けた取り組みも行っています。今後の同社の動向に注目が集まります。
大豊建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大豊建設株式会社の決算日は3月31日で、決算期は2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間となります。また、同社は1株当たり230円の期末配当を行っています。株主還元面では前期から一部減少してはいるものの、堅実な配当政策を維持しており、株主への利益還元に取り組んでいることがわかりました。