北海電気工事株式会社の2024年3月期第3四半期決算は好業績でした。受注高は前年同期比18.3%増加し、利益も大幅に伸長しています。同社は電力関連や再生可能エネルギー関連の設備工事を手がけており、堅調な需要に支えられて業績を拡大させています。今後も積極的な事業展開と原価低減策で、さらなる利益向上を目指していく方針のようです。
企業情報
企業名: 北海電気工事株式会社
証券コード: 18320
決算期: 3月期
北海電気工事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北海電気工事株式会社は3月31日が決算日となっています。第3四半期決算は12月31日が期末日となります。
主な事業
北海電気工事株式会社は、主に電力会社向けの配電線工事や発送変電工事、地中線工事、通信工事などの設備工事を手がけている企業です。北海道を中心に事業を展開しており、再生可能エネルギー関連の工事にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高が399億9,000万円と前年同期比で23.8%減となりましたが、利益面では大幅な改善が見られました。営業利益は13億2,500万円と前年同期比で344.1%増加し、経常利益も14億8,700万円と218.4%増加しています。利益率の大幅な改善が特徴的でした。
売上・利益の推移
売上高は最近3年間で710億5,000万円、399億9,000万円、524億7,200万円と変動がありますが、利益面では経常利益が14億4,600万円、4億6,700万円、14億8,700万円と大きく伸長しています。利益の拡大が顕著な傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
北海電気工事の財務状況をみると、資産合計が412億2,700万円と前期末比で29億4,500万円減少しています。一方で負債合計は126億7,600万円と38億4,200万円減少し、純資産は285億5,100万円と8億9,700万円増加しています。自己資本比率も69.3%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が58億3,400万円減少した一方で、未成工事支出金が23億5,000万円増加しています。その他の資産に大きな変動はありませんでした。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金が19億6,200万円減少したほか、その他の流動負債も14億減少しています。固定負債は前期並みの水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が7億2,700万円増加しており、株主資本が着実に積み上がっています。自己資本比率も69.3%と高水準を保っています。
ROAとROE
ROAは3.6%、ROEは3.3%となっています。前期に比べROAは1.5ポイント、ROEは1.2ポイント上昇しており、資産効率や資本効率が大きく改善しています。これは利益率の改善が主な要因です。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナス8億5,400万円と短期的な資金需要が高まっているものの、投資活動によるキャッシュ・フローは+3億3,100万円と改善傾向にあります。財務活動では、配当金の支払いなどにより資金が流出しています。
配当の支払額
同社は年2回(6月と12月)の配当を実施しています。直近の配当は1株当たり10円で、年間の配当金は20円を予定しています。株主還元にも力を入れているようです。
今後の展望
北海電気工事は、積極的な営業活動と原価低減策を通じて、今後も業績の改善が期待できるとみられます。特に再生可能エネルギー関連の工事需要が高まっている一方、一般工事にも注力することで、更なる収益拡大を目指していきます。設備投資の増加や人手不足など課題もありますが、全社一丸となって経営基盤の強化に尽力していく方針のようです。
編集部のまとめ
北海電気工事株式会社は、電力関連や再生可能エネルギー関連の設備工事を主力事業としており、今期の業績は大幅に改善しました。受注高、利益ともに増加基調にあり、今後も同社の業績拡大が期待できそうです。財務面でも健全性が高く、株主還元にも注力しているのも魅力的な点といえます。地域密着型の企業として、北海道の社会インフラ整備に貢献し続けていくことでしょう。
北海電気工事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北海電気工事の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が期末日となっています。年間の配当金は20円を予定しており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も同社の業績拡大に期待が寄せられそうです。