サンユー建設株式会社の2023年12月期第3四半期決算の内容をわかりやすくご紹介しますね。売上高が前年同期比10.4%増の7,376百万円と好調に推移しています。不動産事業やホテル事業の売上も伸長しており、営業利益は前年同期比211.1%増の222百万円と大幅な増益となりました。今後も積極的な事業展開で業績の向上を目指していきます。
企業情報
企業名: サンユー建設株式会社
証券コード: 18410
決算期: 3月31日
サンユー建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンユー建設の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。
主な事業
サンユー建設は建築事業、不動産事業、金属製品事業、ホテル事業の4つの事業セグメントを展開しています。建築事業は同社の中核事業で、オフィスビルや商業施設の建設を手掛けています。不動産事業では分譲マンションやオフィスビルの開発・賃貸を行っており、金属製品事業ではアルミ製品の製造、ホテル事業では都内にホテルを運営しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期連結累計期間では、売上高が7,376百万円と前年同期比10.4%増加しました。営業利益は222百万円と前年同期比211.1%の大幅な増益となりました。各事業が好調に推移し、営業利益率は3.0%と改善しています。
売上・利益の推移
直近3年の売上高は9,225百万円(2022年3月期)、7,376百万円(2023年12月期第3四半期)と推移しており、営業利益も49百万円(2022年3月期)、222百万円(2023年12月期第3四半期)と増益基調にあります。新型コロナ禍の影響から着実に回復してきている様子がうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は14,571百万円となり、前期末比46百万円減少しました。現金及び預金が減少した一方で、不動産事業支出金が増加しています。負債は3,623百万円で、主に未成工事受入金の増加によるものです。純資産は10,948百万円と、自己資本比率は75.1%となっています。
資産の部
流動資産は6,260百万円で、現金及び預金が2,206百万円、不動産事業支出金が1,313百万円となっています。固定資産は8,310百万円で、有形固定資産が7,613百万円を占めています。
負債の部
流動負債は2,570百万円で、支払手形・工事未払金等が853百万円、未成工事受入金が827百万円となっています。固定負債は1,053百万円で、長期借入金が115百万円、退職給付に係る負債が329百万円です。
純資産の部
純資産は10,948百万円で、自己資本比率は75.1%となっています。自己資本の大部分を占める利益剰余金が10,822百万円と健全な財務状況を維持しています。
ROAとROE
サンユー建設のROAは前期の1.0%から当期第3四半期では1.7%に上昇しました。これは経営効率の改善が進んでいることを示しています。一方、ROEは前期の1.1%から当期第3四半期では1.5%と上昇しており、株主資本の収益性も高まってきました。今後も収益力の向上に努めていくことが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは前年同期比189百万円減少しました。一方で、投資活動によるキャッシュフローは前年同期比141百万円増加しています。財務活動によるキャッシュフローは前年同期比100百万円減少しました。全体としては現金及び現金同等物が726百万円減少しており、投資活動の増加に伴う資金流出が主な要因となっています。
配当の支払額
サンユー建設は2023年6月に1株当たり15円、2023年12月に10円の配当を支払いました。年間配当金は1株当たり25円となっています。配当性向は約75%となっており、安定的な配当を実現しています。
今後の展望
サンユー建設は公共投資の底堅さや不動産市場の回復を背景に、建築事業、不動産事業、金属製品事業などで業績向上を見込んでいます。特に不動産事業では新規物件の取得や保有物件の有効活用に取り組み、収益の拡大を目指します。また、ホテル事業の回復にも期待が寄せられています。引き続き、収益力の強化と財務基盤の安定化を図ることで、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
サンユー建設は建築事業やホテル事業などの柱が軒並み好調だったことから、売上高と利益が大幅に増加しています。新型コロナ禍の影響から着実に回復基調にあり、今後も不動産事業の拡大などで収益力の向上が期待されます。また、健全な財務体質を維持しながら株主還元も行っていることから、サンユー建設の業績は順調に推移しているといえるでしょう。
サンユー建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンユー建設の決算日は3月31日で、第3四半期は2023年10月1日から12月31日までとなっています。年間配当金は1株当たり25円と安定的な株主還元を行っています。今後も建築やホテルなどの事業が好調を維持し、収益力の向上が見込まれる企業といえます。