株式会社富士ピー・エスの最新の決算報告書が公開されました。この建設会社は九州を拠点に土木・建築事業を展開しており、今回の決算では売上高19,498百万円、経常利益116百万円を計上しました。
企業情報
企業名: 株式会社富士ピー・エス
証券コード: 18480
決算期: 2023年3月期第3四半期
株式会社富士ピー・エスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社富士ピー・エスは3月期決算の企業です。具体的には、2023年4月1日から2024年3月31日までが第72期の会計年度となっています。そして、この第72期の第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算報告書が今回公開されたのです。
主な事業
株式会社富士ピー・エスは土木事業と建築事業を手がける建設会社です。土木事業では橋梁やトンネル、道路などの社会インフラ整備に注力しています。建築事業では首都圏を中心とした大型再開発工事などにも力を入れています。また、不動産の賃貸事業にも携わっています。
今期の業績と利益率は?
今回の第3四半期の売上高は19,498百万円となりました。これは前年同期比で1.6%の減少となっています。一方で、営業利益は121百万円と前年同期比で32.8%増加しました。これは建築事業の採算性改善によるものです。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は26,843百万円、経常利益は123百万円と堅調に推移しています。一時的に売上高が減少したものの、全体としては順調に推移していると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社富士ピー・エスの総資産は28,945百万円となり、前期末に比べて154百万円増加しました。一方、負債は19,101百万円と238百万円増加し、純資産は9,844百万円と84百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が679百万円減少する一方で、受取手形、完成工事未収金等及び契約資産が481百万円増加しました。また、製品が161百万円、有形固定資産が590百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が884百万円、未成工事受入金が471百万円減少しましたが、長期借入金が1,034百万円増加するなど大きな変動がありました。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益71百万円の計上と剰余金の配当162百万円の支払いにより、前期末に比べて84百万円減少しています。
ROAとROE
株式会社富士ピー・エスのROA(総資産利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は7.3%となっています。ROAは前期末から0.2ポイント上昇し、ROEは前期末から0.7ポイント低下しています。これは収益性の向上と自己資本の効率的な活用が進んでいることを示しています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況は公表されていませんが、現金預金が679百万円減少したことから、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスになっていると推測されます。これは契約の遅れなどから売上高が減少したことが影響していると考えられます。
配当の支払額
株式会社富士ピー・エスは1株当たり9円の配当を行っており、前年同期と同水準の配当を維持しています。この配当は、利益剰余金から支払われており、企業の業績回復と株主還元に対する姿勢がうかがえます。
今後の展望
株式会社富士ピー・エスは今後、土木事業では社会インフラ整備需要の取り込み、建築事業では大型再開発工事の受注など、事業の拡大と収益性の向上に取り組んでいきます。また、DXの推進やSDGsへの取り組みなど、企業価値の向上にも注力する予定です。
編集部のまとめ
株式会社富士ピー・エスは建設業界の中でも土木事業と建築事業の両輪を持つ企業として注目されています。今期は一時的に売上高が減少したものの、採算性の改善や新規受注の獲得など、着実な成長を遂げています。今後も社会インフラ整備需要や大型再開発案件の獲得に加え、経営の効率化や企業価値向上にも注力していくと期待されます。
株式会社富士ピー・エスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社富士ピー・エスは3月期決算の企業で、今回は2023年4月1日から2024年3月31日までの第72期第3四半期の決算報告書が公開されました。同社は1株当たり9円の配当を実施しており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も安定した事業基盤を活かしつつ、新市場への挑戦などで成長を続けていくことが期待されます。