新日本建設株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。同社は建設業と不動産開発事業を主な事業としており、今期の業績は好調な推移となっています。特に売上高が前年同期比で14.6%増加し、営業利益も2.6%増加するなど、収益面でも順調な成長を遂げています。
企業情報
企業名: 新日本建設株式会社
証券コード: E00221
決算期: 3月期
新日本建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新日本建設株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。第4四半期(通期)の決算は毎年3月31日を基準日として行われます。
主な事業
新日本建設株式会社は建設事業と開発事業等を主な事業としています。建設事業では、主に官公庁や一般企業から受注した土木工事や建築工事を手掛けています。一方の開発事業等では、マンション分譲や不動産賃貸等の不動産関連事業を展開しています。両事業が同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
新日本建設株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が805億29百万円(前年同期比14.6%増)、営業利益が100億37百万円(同2.6%増)、経常利益が101億27百万円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が69億90百万円(同2.8%増)と、増収増益で推移しています。特に建設事業と開発事業等ともに好調で、同社の収益力は強化されてきています。
売上・利益の推移
新日本建設株式会社の売上高は2023年3月期には1,137億円と過去最高を更新しています。一方で利益面でも、経常利益は172億円、当期純利益は120億円と大幅な増益となっています。足元の第3四半期累計の業績も好調で、同社の事業拡大と収益力の向上が続いていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
新日本建設株式会社の2023年12月末時点の総資産は1,607億41百万円で、前期末から47億15百万円の増加となっています。この増加の主な要因は、開発事業等支出金が177億42百万円増加したためです。一方、負債合計は530億65百万円で、前期末から5億31百万円減少しています。
資産の部
同社の資産の部は、流動資産が1,478億98百万円、固定資産が128億42百万円となっています。流動資産の増加の主な要因は、開発事業等支出金の増加によるものです。一方、固定資産は大きな変動はありません。
負債の部
負債の部では、流動負債が509億69百万円、固定負債が20億96百万円となっています。流動負債の減少の主な要因は、未払法人税等の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は1,076億76百万円となっており、前期末から52億47百万円増加しています。これは主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は67.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
新日本建設株式会社のROAは前期の6.7%から当期に7.0%に上昇しています。また、ROEも前期の11.7%から当期に12.3%に上昇しています。これらの指標の改善は、同社の収益性の向上と効率的な資産運用によるものと考えられます。今後も事業基盤の強化と収益力の向上により、ROA、ROEともにさらなる改善が期待されます。
キャッシュフロー
新日本建設株式会社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。しかし、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しているものと考えられ、財務体質の健全性が維持されていると評価できます。
配当の支払額
新日本建設株式会社の配当については、期末配当と中間配当の年2回実施しています。当期の中間配当は1株当たり15円となっており、前期の年間配当34円を上回る水準になっています。同社は株主還元を重視しており、今後も安定的な配当の継続が期待できます。
今後の展望
新日本建設株式会社は、建設事業と開発事業等の2つの柱を有する総合建設会社として、今後も安定成長を続けていくことが期待されます。特に首都圏のマンション市場の堅調な推移を背景に、開発事業等の業績拡大が見込まれます。一方で建設事業においても、公共投資や民間設備投資の増加に伴い受注環境は改善傾向にあります。今後も両事業の収益力強化により、持続的な成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
新日本建設株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前年同期比で増加しました。建設事業と開発事業等の両部門が好調に推移し、収益基盤が強化されてきていることがわかります。また、自己資本比率が高水準を維持するなど、財務面でも健全性が保たれています。今後も堅調な業績の継続と株主還元の拡大が期待されます。
新日本建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新日本建設株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算は12月31日を基準日として行われます。また、年2回の配当(期末配当と中間配当)を実施しており、当期の中間配当は1株当たり15円と前期より増加しています。同社は株主還元を重視しており、今後も安定的な配当の継続が期待できます。