日本道路株式会社は、道路舗装や土木工事に強みを持つ老舗企業です。売上高118,329百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3,584百万円と、前年同期比で増収増益を達成し、順調な業績推移となっています。
企業情報
企業名: 日本道路株式会社
証券コード: 18840
決算期: 2024年3月期
日本道路株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本道路株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の業績を2024年1月31日に開示しています。
主な事業
日本道路株式会社の主な事業は、道路舗装工事や土木工事、コンクリート製品の製造・販売、不動産の賃貸などです。建設事業が全体の売上高の8割以上を占める中核事業となっています。また、製造・販売事業や賃貸事業などの収益基盤も強化しながら、事業ポートフォリオの拡大を進めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は118,329百万円と前年同期比で3.9%の増収となりました。また、営業利益は5,396百万円と56.6%の大幅増益となり、営業利益率も4.6%と高水準を維持しています。積算精度の向上や採算性の改善などにより、収益性が大幅に向上したことが業績好調の背景にあります。
売上・利益の推移
日本道路株式会社は、建設需要の増加を背景に売上高、経常利益ともに増加傾向にあります。2023年3月期の売上高は155,353百万円、経常利益は5,704百万円と過去最高を記録しました。今期も引き続き、設備投資や公共投資の堅調さを背景に、増収増益が続くものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
日本道路株式会社の四半期連結貸借対照表は、健全な財務体質を示しています。資産合計は154,086百万円、負債合計は55,774百万円となり、自己資本比率は63.7%と高水準を維持しています。流動性も高く、財務基盤は安定しているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金預金が35,500百万円、受取手形・完成工事未収入金等が59,970百万円と大きな割合を占めています。また、自社施設の「土浦テクノBASE」の建設などにより有形固定資産が34,647百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が29,441百万円、借入金が9,950百万円となっています。負債合計は55,774百万円と財務体質は健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が71,415百万円と堅調に積み上がっています。自己資本比率は63.7%と高い水準を維持しており、財務基盤は強固です。
ROAとROE
日本道路株式会社のROA(総資産経常利益率)は3.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.7%となっています。前年同期比ではROAは0.1ポイント、ROEは0.5ポイントそれぞれ上昇しており、収益性と資本効率性が向上しているといえます。今後も収益力の継続的な強化により、さらなる指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが6,052百万円のプラスとなり、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローが2,233百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが6,477百万円のマイナスとなっています。全体としては2,658百万円の減少となりましたが、経営活動によるキャッシュ・フローは引き続きプラスを維持しており、健全な財務状態が続いています。
配当の支払額
日本道路株式会社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と位置付けています。直近の2023年3月期の年間配当金は280円(うち特別配当100円)と、過去最高水準の配当を実施しました。当期も財務体質の健全性を確保しつつ、株主の皆様への積極的な利益還元を行っていく方針です。
今後の展望
日本道路株式会社は、建設需要の底堅い推移を背景に、受注拡大と収益力の向上に取り組んでいます。エリア戦略の強化や技術提案力の向上、製品・サービスの品質向上などにより、中期的に安定した業績の確保を目指しています。また、環境対応製品の開発や、新たな事業領域への進出など、持続可能な成長に向けた取り組みも積極的に進めていきます。
編集部のまとめ
日本道路株式会社は、安定した財務基盤と収益力を背景に、堅調な業績を継続しています。設備投資や公共投資の増加により建設需要が底堅く推移する中、受注力の強化と収益性の向上に成功しています。今後も、事業ポートフォリオの拡大や技術力の向上などに取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
日本道路株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本道路株式会社の決算日は3月31日です。2023年3月期の配当金は1株当たり280円(うち特別配当100円)と過去最高水準となりました。今後も、株主の皆様への積極的な利益還元を行っていく方針です。