五洋建設株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は約4,358億円と前年同期比25.5%増加し、営業利益は207億円と大幅に改善されました。土木、建築、海外の各部門で健闘し、業績は順調に推移しています。
企業情報
企業名: 五洋建設株式会社
証券コード: E00086
決算期: 3月期
五洋建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
五洋建設の決算日は3月31日です。決算発表は通常5月中旬に行われます。また、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。
主な事業
五洋建設は建設業を中心に事業を展開しています。国内外の土木、建築、海外建設事業を主要な3つの事業セグメントとしています。土木事業では港湾、空港、橋梁などのインフラ整備を、建築事業では超高層ビルや商業施設などの建築物の建設を手がけています。海外事業は東南アジアなどで事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は売上高4,358億円、営業利益207億円と大幅に増加しました。利益率も営業利益率4.8%と大幅に改善されています。受注環境も引き続き堅調で、主要事業セグメントの各部門が好調に推移しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で25.5%増加しており、順調に推移しています。営業利益も前年同期の損失から大幅に改善され、20億7千万円の黒字となりました。経常利益も18億6千万円と大幅な増加となっています。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は前期末比1,030億円増加の6,112億円となりました。負債合計も前期末比952億円増加の4,464億円となっています。有利子負債残高は前期末比1,043億円増加の1,980億円です。純資産は78億円増加の1,648億円となっています。
資産の部
資産の部では受取手形・完成工事未収入金等が大幅に増加しています。固定資産は概ね横ばいで推移しています。
負債の部
負債の部では短期借入金やコマーシャル・ペーパーの増加などにより、有利子負債残高が1,043億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前期末比78億円増加しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の-1.4%から2.7%に、ROEは前年同期の-4.9%から8.4%に改善されています。主要事業の業績回復により収益性が高まり、資本効率も向上してきました。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、有利子負債の増加から営業活動によるキャッシュが増加したものと考えられます。投資活動や財務活動によるキャッシュの変動についても注目していく必要がありますね。
配当の支払額
2023年6月の定時株主総会で、1株当たり24円の期末配当が決議されました。過去の推移を見ると、5年ほぼ横ばいで推移していますが、今回は前年比1円増配となりました。
今後の展望
建設需要は官民ともに堅調に推移する見通しです。一方で建設資材価格の高騰や人手不足などの課題もあり、今後の動向には注意が必要です。五洋建設では、DXの推進やサステナビリティの取り組み強化などにも注力しており、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
五洋建設の2023年12月期第3四半期決算は、大幅な増収増益となりました。国内外の主要事業が好調に推移しており、収益性も大きく改善されました。一方で、建設資材価格高騰や人手不足など、課題もあるものの、中長期的な成長に向けた取り組みも進んでいます。今後の動向に期待が高まります。
五洋建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
五洋建設の決算日は3月31日、決算発表は5月中旬に行われます。また、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。配当は1株当たり24円と前年比1円増配となり、安定的な配当政策を継続しています。今後の業績と展望にも注目が集まっています。