北陸電気工事株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。売上高は前年同期比4.3%増の333億4百万円、経常利益は前年同期比44.4%増の11億35百万円と、好調な業績となりました。
企業情報
企業名: 北陸電気工事株式会社
証券コード: 19300
決算期: 2024年3月期
北陸電気工事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北陸電気工事株式会社は3月決算の企業です。第3四半期決算は2023年12月31日時点での決算となります。
主な事業
北陸電気工事株式会社は、電気工事を中心とした設備工事業を展開している企業です。具体的には内線工事、空調・管工事、配電線工事などを手掛けています。また、不動産賃貸事業など、設備工事事業以外にも事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高が333億4百万円と前年同期比4.3%増、経常利益は11億35百万円と前年同期比44.4%増加と好調な結果となりました。これにより、売上高営業利益率は3.4%と前年同期より改善されています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、経常利益も増加しています。2023年3月期には経常利益が25億31百万円と過去最高を記録しました。この好調な業績は、公共投資の堅調さや民間設備投資の増加などを背景としています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は566億41百万円となり、前期末より18億37百万円増加しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等が増加したことによるものです。一方、負債は164億77百万円と前期末より23億91百万円増加し、純資産は401億63百万円と前期末より5億54百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が減少したものの、受取手形・完成工事未収入金等が26億83百万円増加したことや、のれんが14億69百万円増加したことが主な変動要因です。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が18億21百万円増加したことや、短期借入金が4億93百万円増加したことが主な変動要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が6億52百万円減少したことが主な変動要因です。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.3%から2.1%に低下しています。これは総資産が増加したものの、経常利益の伸びが総資産の伸びに及ばなかったためです。一方、ROEは前年同期の6.0%から4.5%に低下しています。これは純資産が増加したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の伸びが純資産の伸びに及ばなかったためです。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローの状況については、財務諸表が四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、詳細は不明です。ただし、現金預金が前期末より30億27百万円減少していることから、営業活動によるキャッシュ・フローが減少した可能性が考えられます。
配当の支払額
2023年6月期の期末配当金は1株26円、2023年9月期の中間配当金は1株18円と、年間配当金が44円となりました。配当性向は75.6%となっています。
今後の展望
中期経営計画「アクションプラン2024」の達成に向け、2023年12月に株式会社日建を子会社化するなど、M&Aによる事業拡大を進めています。これにより、関東地域での商圏拡大が期待されます。また、脱炭素化やインフラ整備需要の高まりにも着目し、中長期的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
北陸電気工事株式会社は、設備工事事業を中心に順調に業績を伸ばしている企業です。第3四半期決算では、売上高、経常利益ともに前年同期比で増加し、業績は好調です。また、M&Aによる事業拡大や脱炭素化・インフラ整備需要の取り込みなど、中長期的な成長に向けた施策にも注目が集まります。今後の展開にも期待が高まります。
北陸電気工事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北陸電気工事株式会社は3月決算の企業で、第3四半期決算は2023年12月31日時点での決算となります。配当は年間44円(配当性向75.6%)と安定した還元を行っています。今後も業績の拡大と株主還元の向上が期待されます。