株式会社四電工の決算報告書を見てみると、企業の業績が安定的に推移していることがわかります。同社は、電気設備の設計・施工や太陽光発電事業など、地域密着型の多様なサービスを展開しています。直近の第3四半期では、売上高が前年同期比5.3%増加し、営業利益も前年同期比103.6%増加と、好調な業績を残しています。今後も、地域に根付いた事業展開と、徹底したコスト管理により、更なる業績向上が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社四電工
証券コード: 19390
決算期: 2024年3月期
株式会社四電工の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社四電工の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社四電工は、四国エリアを中心に電気設備の設計・施工や太陽光発電事業などを展開する企業です。特に、四国電力グループとの関係が強く、配電工事の受注が主力事業となっています。また、リース事業や指定管理業務などの収益多角化にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が63,061百万円と前年同期比5.3%の増収となりました。また、営業利益は4,352百万円と前年同期比103.6%の大幅増益を記録しています。この背景には、設備工事の受注確保と徹底したコスト管理により、利益率の改善が寄与したことがうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は89,120百万円から63,061百万円と推移しています。一方、営業利益は5,567百万円から4,352百万円と、安定した利益水準を維持しています。足元では、受注環境が改善傾向にあり、今後の業績拡大が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社四電工の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は95,029百万円となっています。負債合計は36,559百万円で、純資産は58,469百万円と、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が51,602百万円と前期末比2,041百万円減少しています。一方、固定資産は43,426百万円と前期末比1百万円の微増となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が25,944百万円と前期末比3,561百万円減少しています。また、固定負債は10,614百万円と前期末比1,039百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が50,214百万円と前期末比1,395百万円増加しています。また、その他有価証券評価差額金が885百万円と前期末比1,147百万円増加しており、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
株式会社四電工のROA(総資産利益率)は前期の5.7%から当期は4.9%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の6.8%から当期は5.6%と、ともに堅調な水準を維持しています。これは、利益が安定的に確保できていることが主な要因です。今後も、資本効率の向上に継続的に取り組んでいくことが重要でしょう。
キャッシュフロー
株式会社四電工のキャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは6,348百万円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,528百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,202百万円の支出となっています。このように、営業活動からのキャッシュ創出力が高く、健全な財務状況が維持できていることが分かります。
配当の支払額
株式会社四電工は、株主還元の一環として配当を実施しています。当期は、中間配当として1株当たり60円の配当を行っています。通期の配当予想は1株当たり105円となっており、前期実績の105円を維持する方針です。株主への利益還元を着実に実施している企業といえます。
今後の展望
株式会社四電工は、四国地域を中心に電気設備工事や再生可能エネルギー事業など、地域密着型のサービスを展開しています。今後も、これらの強みを生かしながら、新規顧客の開拓や事業領域の拡大に注力することで、さらなる業績向上が期待できるでしょう。加えて、資機材の安定調達や徹底したコスト管理にも取り組み、収益力の向上に努めていくと良いでしょう。
編集部のまとめ
株式会社四電工は、四国地域に根差した電気設備工事や再生可能エネルギー事業など、多様なサービスを展開している企業です。足元では、売上高、営業利益ともに好調に推移しており、収益性の改善が進んでいることが分かります。今後も、地域に密着した事業展開と徹底したコスト管理により、安定的な業績を維持していくことが期待されます。株主還元も着実に行っており、株主の方々にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社四電工の決算日や配当についてまとめました。
株式会社四電工の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までとなっています。また、当期は1株当たり60円の中間配当を実施しており、通期の配当予想は1株当たり105円となっています。企業の業績が安定的に推移する中、株主還元も着実に行われており、非常に魅力的な企業だと評価できます。