株式会社トーエネックの最新の決算報告書を見てみましょう。設備工事業やエネルギー事業など、幅広い分野で事業を展開している同社は、この第3四半期決算で大幅な増収増益を達成しました。特に設備工事事業の底堅い受注環境により、売上高182,471百万円、営業利益9,966百万円と大幅な増益となりました。今後も市場環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長と企業価値向上を目指していくことでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社トーエネック
証券コード: E00076
決算期: 2023年3月期
株式会社トーエネックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トーエネックの決算期は2023年3月期となります。決算日は3月31日で、通常4月初旬に決算短信を発表し、6月下旬に株主総会を開催しています。
主な事業
株式会社トーエネックは、設備工事業、エネルギー事業を中心に事業を展開しています。設備工事業では、配電線工事、地中線工事、屋内線工事、空調管工事、通信工事などを手掛けています。また、エネルギー事業では、太陽光発電事業を展開するなど、再生可能エネルギー分野にも注力しています。さらに、商品販売やリース事業等の「その他」の事業も行っています。
今期の業績と利益率は?
この第3四半期決算では、売上高は182,471百万円と前年同期比11.8%の大幅な増収となりました。また、営業利益は9,966百万円と前年同期比64.5%の大幅な増益もみられました。これは、設備工事事業における受注環境の好調さが寄与したためです。利益率も同様に大幅に改善し、営業利益率は5.5%と高水準となっています。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期第3四半期までの売上高は182,471百万円と前年同期比大幅増となり、また営業利益は9,966百万円、経常利益は8,994百万円と、前年同期から大幅な増益基調が続いています。受注環境の改善や生産性の向上などにより、同社は着実に業績を伸ばしています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は297,757百万円となっています。前連結会計年度末に比べ2,414百万円減少しています。主な要因は、現金預金の減少や有形固定資産の減少などが挙げられます。一方、負債は174,850百万円と前連結会計年度末から8,127百万円減少しています。純資産は122,907百万円と前連結会計年度末から5,713百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が26,284百万円と前期末より3,817百万円減少しました。また、有形固定資産も128,965百万円と2,965百万円減少しています。一方で、投資有価証券は31,514百万円と3,108百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が40,850百万円と4,635百万円減少しています。また、リース債務も44,754百万円と4,728百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部は、利益剰余金が100,611百万円と3,301百万円増加し、その他有価証券評価差額金が9,168百万円と1,619百万円増加するなど、全体として5,713百万円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前年同期の-2.2%から3.7%に改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前年同期の-5.5%から4.4%と大幅に上昇しました。これは、売上高と利益の増加によるものです。今後も収益力の向上により、ROAやROEの更なる改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは6,167百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは3,765百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは6,219百万円の減少となっています。全体としては現金及び現金同等物が3,817百万円減少しました。今後も収益力の向上による営業CF増加が期待されます。
配当の支払額
同社の配当方針は、連結配当性向30%以上を目指しており、直近の中間配当は1株当たり60円(年間配当90円)と前年同期比10円増加しています。株主還元の強化にも注力しています。
今後の展望
同社は、新中期経営計画「中期経営計画2027」をスタートさせ、成長分野への挑戦、既存事業の深化、人材投資の更なる拡充、経営基盤の強化に取り組んでいきます。設備投資需要の増加や再生可能エネルギー分野での事業拡大など、今後も着実な業績拡大が期待できます。また、株主還元の強化にも力を入れていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社トーエネックは、設備工事事業やエネルギー事業を中心に堅調な業績を残しています。売上高、営業利益ともに大幅増加し、ROAやROEも改善するなど、収益力の向上が顕著です。今後も中期経営計画に沿った戦略を着実に実行し、持続的な成長を目指していくことでしょう。株主還元の強化にも取り組んでおり、同社の株式は投資魅力が高いと評価できます。
株式会社トーエネックの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、例年4月初旬に決算短信を発表し、6月下旬に株主総会を開催しています。配当については、連結配当性向30%以上を目標に、今期の中間配当は1株当たり60円(年間配当90円)と前年同期から10円増加しています。今後も着実な業績拡大と株主還元の強化が期待できる企業といえるでしょう。