株式会社弘電社の四半期決算が公表されました。売上高は244億円と前年同期比で6.2%の増加となり、営業利益は23百万円、経常利益は1億27百万円と順調に推移しています。今期の業績は、建設・設備投資の回復基調を受けて、堅調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社弘電社
証券コード: 19480
決算期: 3月期
株式会社弘電社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社弘電社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日で、2024年2月1日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社弘電社は、電気設備工事と商品販売を主な事業としています。電気設備工事では、建物の新築・改修工事や公共施設、産業用施設などの電気設備の設計・施工を手がけています。商品販売では、電力関連機器やソフトウェアなどを販売しています。幅広い顧客ニーズに対応する総合電設企業として、安定的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高244億63百万円、営業利益23百万円、経常利益1億27百万円と前年同期比で増加しています。利益率は高くはありませんが、建設・設備投資の回復基調を受けて順調に推移している様子がうかがえます。
売上・利益の推移
株式会社弘電社の売上高は、2024年3月期第3四半期で244億63百万円と前年同期比で6.2%増加しています。一方で、経常利益は2024年3月期第3四半期で1億27百万円と前年同期の21百万円損失から改善しています。建設・設備投資の回復に伴い、売上高と利益が共に伸長してきたことがわかります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社弘電社の2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は289億27百万円となっています。前期末から26億51百万円の減少です。これは、売上債権の回収などによる現金・預金の増加があった一方で、仕入債務の支払いなどにより減少したためです。
資産の部
資産の部では、現金預金が15億23百万円、売上債権が78億円となっています。前期末から現金預金は8億円減少、売上債権も24億円減少しており、資金繰りは良好と言えます。
負債の部
負債の部では、仕入債務が48億円と前期末から26億円減少しています。また、契約負債が7億84百万円と増加しています。これらから、運転資金の確保が進んでいることが分かります。
純資産の部
純資産の部では、184億61百万円と前期末から2億63百万円減少しています。これは、配当金の支払いなどにより利益剰余金が減少したためです。自己資本比率は63.6%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
株式会社弘電社のROA(総資産経常利益率)は前年同期の△0.1%から当期4.4%と改善しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も前年同期の△0.3%から当期0.1%と改善傾向にあります。建設・設備投資の回復基調を受けて、利益率の改善が進んでいるものと考えられます。
キャッシュフロー
株式会社弘電社のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の△5億8百万円から当期10億98百万円とプラスに転じています。これは、売上債権の回収や仕入債務の支払いなどによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1億13百万円のマイナスとなっています。全体としては、9億85百万円のキャッシュ増加となっています。
配当の支払額
株式会社弘電社は、2023年3月期の期末配当金を1株当たり220円、2024年3月期の中間配当金も1株当たり220円と安定した配当を実施しています。配当性向は30%程度と、適切な水準を維持しながら株主還元を行っていると評価できます。
今後の展望
株式会社弘電社は、建設・設備投資の回復基調を背景に、電気設備工事事業と商品販売事業の両事業で増収増益を目指すとしています。具体的には、工事の着実な施工や中小案件の積み上げ、原価低減などに取り組み、さらなる業績拡大を実現する計画です。また、中長期的には、新技術の開発や他社連携などにも注力し、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社弘電社は、建設・設備投資の回復を背景に、第3四半期決算で増収増益を果たしました。今後も工事の着実な遂行や原価低減、新技術の開発などに取り組み、さらなる業績拡大を目指すとしています。株主還元も適切に行っており、今後の成長が期待できる企業だと評価できます。
株式会社弘電社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社弘電社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日です。配当は1株当たり220円と安定して実施しており、株主還元も適切に行われています。今後の成長が期待できる企業といえるでしょう。