独自のサービスを提供する通信インフラ企業、エクシオグループ株式会社の決算を分析しました。安定した業績と着実な成長が期待できる企業です。コロナ禍の影響を乗り越え、通信インフラやデータセンター事業の需要が堅調に推移しています。今後も「2030ビジョン」と「中期経営計画」の達成に向けて、持続的な成長を遂げると期待されています。
企業情報
企業名: エクシオグループ株式会社
証券コード: 19510
決算期: 2024年3月期
エクシオグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エクシオグループ株式会社の決算は、3月31日までの年4回の四半期決算を行っています。 そして、株主総会は毎年6月に開催されます。
主な事業
エクシオグループ株式会社は、通信キャリア事業、都市インフラ事業、システムソリューション事業の3つの主要事業を展開しています。通信キャリア事業では通信インフラの建設や保守を、都市インフラ事業では大規模データセンターの構築やEV充電設備の整備などを手がけています。システムソリューション事業では、上流から下流までの一気通貫したITソリューションの提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は4,033億円と前年同期比3.3%減少しましたが、営業利益は151億円、経常利益は189億円と前年同期並みの水準を維持しています。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も109億円と堅調に推移しており、収益性も改善傾向にあります。
売上・利益の推移
エクシオグループ株式会社の売上高は過去5年ほど6,000億円前後で推移しています。また、経常利益は300億円前後で比較的安定しています。近年は各事業分野での受注拡大や事業効率化などにより、着実に収益力を強化してきました。
四半期連結貸借対照表について
エクシオグループ株式会社の財政状態は健全に推移しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の総資産は5,709億円と前連結会計年度末と比べ70億円減少しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等の減少や、未成工事支出金等の増加によるものです。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債は2,602億円と前連結会計年度末と比べ97億円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等の減少によるものです。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産は3,107億円と前連結会計年度末と比べ27億円増加しました。これは主に資本剰余金の減少及びその他有価証券評価差額金の増加によるものです。
ROAとROE
エクシオグループ株式会社のROA(総資産経常利益率)は3.3%、ROE(自己資本利益率)は3.5%と前期から若干低下しましたが、依然として良好な水準を維持しています。これは事業ポートフォリオの最適化や生産性向上などの施策により、収益力と効率性が高まっていることを示しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは142億円のプラスとなり、安定的な資金繰りを維持しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっているものの、財務活動によるキャッシュ・フローで調整することで、全体としては適切な資金調達と運用が行われています。
配当の支払額
当第3四半期では、期末配当金として1株当たり60円の配当を実施しています。これにより、年間配当金は1株当たり111円となる見込みです。エクシオグループ株式会社は株主還元にも注力しており、着実な配当増加を目指しています。
今後の展望
エクシオグループ株式会社は、「2030ビジョン」と「中期経営計画」に基づいて、通信インフラ事業やデータセンター事業、システムソリューション事業の拡大に注力しています。さらに、再生可能エネルギー関連事業への参入など、新たな成長分野にも積極的に取り組んでいます。今後も、持続的な成長と企業価値の向上が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
エクシオグループ株式会社は、通信キャリア事業や都市インフラ事業、システムソリューション事業などで安定した業績を維持しており、今後も中長期的な成長が期待できる企業です。直近の決算では、売上高は若干減少したものの、利益水準は堅調に推移しており、財務状況も健全です。配当性向の向上や成長分野への投資など、株主還元と事業拡大のバランスも取れていると評価できます。
エクシオグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エクシオグループ株式会社は3月31日を決算日とし、年4回の四半期決算を行っています。配当については、年間111円の配当を計画しており、株主還元にも力を入れています。今後も通信やインフラ分野での成長が期待されるため、中長期的な投資対象として魅力的な企業だと言えるでしょう。