株式会社九電工の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。この決算では、売上高が前年同期比25.4%増の315,067百万円となり、営業利益は前年同期比48.8%増の23,225百万円と大幅な増加となりました。
企業情報
企業名: 株式会社九電工
証券コード: E00146
決算期: 3月
株式会社九電工の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社九電工の決算日は3月31日で、決算短信の発表は通常4月下旬頃に行われています。また、中間配当の基準日は9月30日、期末配当の基準日は3月31日となっています。
主な事業
株式会社九電工は、電気設備工事、管工事、空調設備工事などを中心とした設備工事業を展開しています。また、工事に関する材料及び機器の販売事業、不動産販売事業、再生可能エネルギー発電事業などにも取り組んでいます。主力事業である設備工事業では、特に九州地方を中心に事業を展開しており、大型案件の受注や売上の増加に寄与しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は大型案件の進捗に伴う売上高の増加により、売上高が315,067百万円と前年同期比で大幅に増加しました。営業利益も23,225百万円と48.8%増と順調に推移しています。経常利益率は8.3%と高い水準を維持しており、高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
売上高は前期から25.4%増加し、順調な伸びを示しています。営業利益も前期から48.8%増加と大幅な増益となりました。経常利益も26,271百万円と43.9%増加しており、全体的に業績は好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が467,450百万円となり、前期末比で21,039百万円の増加となりました。一方で負債合計は192,408百万円と9,014百万円の増加となっています。純資産合計は275,042百万円となり、前期末比で12,024百万円の増加となりました。
資産の部
資産の部では、現金預金が93,400百万円と大幅に増加しています。また、受取手形・完成工事未収入金等も128,317百万円と増加しています。これらの増加が資産全体の増加につながっています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金等が53,132百万円、電子記録債務が45,048百万円と大きな割合を占めています。また、未成工事受入金が33,140百万円と増加しているのも特徴的です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が242,857百万円と大幅に増加しています。また、その他有価証券評価差額金も5,267百万円と増加しています。これらにより、自己資本比率は58.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期から1.2ポイント上昇し5.8%となっています。ROEも前年同期から1.3ポイント上昇し6.3%となりました。これは売上高と経常利益が増加したことが主な要因です。収益性の向上につながっており、投資効率も高まっていると言えます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは23,746百万円の収入となり、前年同期比で8,382百万円の増加となっています。これは売上高の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,973百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは8,056百万円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物は前期末から25,866百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社九電工は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、2023年度中間配当は1株55円を実施しています。今後も安定的な配当の実施に努めていく方針です。
今後の展望
株式会社九電工は、受注環境の好調を背景に、通期でも前年度並みの受注高を見込んでいます。また、大型案件の進捗に伴う売上高の増加により、収益性の向上にもつながっています。今後も、持続的な成長と収益力の向上に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社九電工の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益が大幅に増加するなど、非常に好調な結果となりました。また、資産、純資産が増加し、自己資本比率も58.4%と健全な水準を維持しています。今後も受注環境の好調や大型案件の進捗などが追い風となり、引き続き好業績が期待できそうです。
株式会社九電工の決算日や配当についてまとめました。
株式会社九電工の決算日は3月31日で、中間配当の基準日は9月30日、期末配当の基準日は3月31日となっています。2023年度の中間配当は1株55円を実施しており、今後も安定的な配当の実施が期待されます。