中央ビルト工業は、鉄骨・仮設資材の製造・販売を行う建設関連企業です。2023年12月期第3四半期の決算を発表し、増収増益と好調な業績となりました。仮設機材事業と住宅鉄骨事業の二つの柱が順調に推移し、売上高は前年同期比15.5%増の8,021百万円、営業利益は714.0%増の198百万円と大幅な伸びを示しています。
今後も住宅やインフラ市場の堅調な需要が見込まれ、更なる事業拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 中央ビルト工業株式会社
証券コード: 19710
決算期: 3月期
中央ビルト工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中央ビルト工業の決算日は3月31日で、決算発表は毎年6月下旬に行われます。また、第3四半期決算は毎年2月頃に発表されています。
主な事業
中央ビルト工業は、仮設機材事業と住宅鉄骨事業の2つの柱を持つ建設関連企業です。仮設機材事業では、建設現場などで使用される足場や支保工などの仮設資材の製造・販売・リースを行っています。また、住宅鉄骨事業では、戸建住宅や集合住宅への鉄骨部材の供給を手掛けています。これらの事業を通じて、建設業界のニーズに応えてきました。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は増収増益となりました。売上高は前年同期比15.5%増の8,021百万円、営業利益は714.0%増の198百万円と大幅な伸びを示しています。
これは、仮設機材事業が堅調に推移し、住宅鉄骨事業でも需要が順調に伸びたことが主な要因です。利益率も改善傾向にあり、今期の業績は好調に推移しています。
売上・利益の推移
中央ビルト工業の売上高は、2022年3月期まで3年連続で増加し、9,592百万円を記録しました。利益面では、経常利益が2022年3月期に181百万円の赤字となりましたが、2023年12月期第3四半期では185百万円の黒字に回復しています。
今後も住宅や建設需要の堅調な推移が期待できることから、さらなる業績拡大が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
中央ビルト工業の2023年12月期第3四半期の四半期貸借対照表では、総資産が9,217百万円となり、前事業年度末比86百万円の増加となっています。負債合計は6,626百万円で、前事業年度末比53百万円の減少となりました。
一方、純資産は2,590百万円と前事業年度末比140百万円の増加となっており、自己資本比率は28.1%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が176百万円増加し、棚卸資産が211百万円増加しています。一方で受取手形及び売掛金が328百万円減少しました。固定資産は4,565百万円で、前事業年度末比55百万円の増加となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が400百万円減少した一方で、長期借入金が359百万円増加しています。これにより、総負債は6,626百万円となり、前事業年度末比53百万円の減少となりました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が140百万円増加し、純資産合計は2,590百万円となりました。自己資本比率も28.1%と改善しています。
ROAとROE
中央ビルト工業のROA(総資産利益率)は2022年3月期が△2.0%と低下しましたが、2023年12月期第3四半期では2.0%と改善しています。
また、ROE(自己資本利益率)は2022年3月期が△7.4%と低下したものの、2023年12月期第3四半期では5.4%と上昇に転じています。これは、利益率の改善と自己資本の増加により、収益性と資本効率が高まってきたことを示しています。
キャッシュフロー
中央ビルト工業の2023年12月期第3四半期の四半期キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが292百万円のプラスとなっています。これは、税引前四半期純利益の計上や棚卸資産の増加などによるものです。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは122百万円のマイナスとなっており、有形固定資産の取得などによる支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは41百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
中央ビルト工業は、2022年6月の年間配当で1株当たり8円の配当を実施しました。2023年3月期の配当性向は-%となっています。当第3四半期累計期間は無配となっているものの、今後の業績回復を受けて、配当再開が期待されます。
今後の展望
中央ビルト工業は、住宅や建設需要の堅調な推移を背景に、今後も増収増益が見込まれます。仮設機材事業と住宅鉄骨事業の両事業が好調に推移しており、業績面での改善が続くと予想されます。
また、2024年2月1日には旭化成ホームズ株式会社による公開買付けが成立し、旭化成グループの一員となることで、さらなる事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
中央ビルト工業の2023年12月期第3四半期決算は、増収増益と好調な業績となりました。仮設機材事業と住宅鉄骨事業の両部門が堅調に推移し、売上高と利益が大幅に伸びています。
今後も住宅やインフラ需要の堅調な推移が見込まれることから、さらなる業績拡大が期待されます。また、旭化成グループの一員となることで、新たなシナジーが生まれると考えられ、中長期的には更なる成長が見込めます。
中央ビルト工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中央ビルト工業の決算日は3月31日で、毎年6月下旬に決算発表を行っています。また、第3四半期決算は毎年2月頃に発表されます。
配当については、2022年3月期は1株当たり8円の配当を行いましたが、当第3四半期累計期間は無配となっています。今後の業績回復を受けて、配当再開が期待されます。