NECネッツエスアイ株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高が前年同期比12.4%増の2,494億円と大幅に増加しており、工事や設備投資の好調さが窺えます。また、営業利益は11.4%増の124億円と好調な業績を示しています。同社は働き方改革やDX、次世代ネットワーク分野に注力しており、企業のデジタル化・ネットワーク整備需要を取り込んでいるようです。今後も同社の成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: NECネッツエスアイ株式会社
証券コード: 19730
決算期: 3月期
NECネッツエスアイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
NECネッツエスアイ株式会社の決算日は3月31日で、第4四半期の決算発表が例年4月頃に行われます。また、6月下旬に株主総会、10月下旬に第2四半期の決算発表が行われる予定となっています。
主な事業
NECネッツエスアイ株式会社は、DXソリューション事業、ネットワークソリューション事業、社会・環境ソリューション事業を主な事業としています。具体的には、企業のデジタル化支援やネットワーク構築、通信インフラの構築といった業務を行っています。近年はDXや次世代ネットワーク分野に注力しており、企業のデジタル化需要を取り込んでいます。
今期の業績と利益率は?
同社は売上高2,494億円、営業利益124億円と好調な業績を示しました。営業利益率は5.0%となっており、前年同期の5.0%と同水準を維持しています。DXやネットワーク分野の需要取り込みが業績を牽引したものと考えられます。
売上・利益の推移
同社の売上高は2022年3月期が3,208億円、今期第3四半期では2,494億円と堅調に推移しています。営業利益も2022年3月期が229億円、今期第3四半期では124億円と好業績を示しています。DXやネットワーク分野の需要取り込みによりここ数年安定した成長を続けている様子がうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
NECネッツエスアイ株式会社の2023年12月期第3四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は2,546億円となっており、前期末比123億円減少しています。主な減少要因は、現金及び預金の減少107億円、受取手形・売掛金及び契約資産の減少33億円などによるものです。
負債の部
負債合計は1,086億円と前期末比127億円減少しました。支払手形及び買掛金が88億円、未払法人税等が32億円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は1,460億円と前期末比3億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益76億円の計上があったものの、配当金の支払70億円があったためほぼ横ばいとなりました。
ROAとROE
NECネッツエスアイ株式会社のROAは前期末の5.4%から当第3四半期では5.7%に上昇しています。また、ROEは前期末の9.5%から当第3四半期では10.0%に上昇しました。これは売上高、営業利益ともに好調だったことによる収益性の改善が要因と考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは34億円の収入となりました。これは売上債権の回収等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは41億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは101億円の支出となっており、主に配当金の支払いによるものです。その結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は577億円となっています。
配当の支払額
NECネッツエスアイ株式会社は第91期(2022年3月期)の期末配当金を1株当たり23円、第92期(2023年3月期)の中間配当金を24.5円と、順調に配当を実施しています。第92期の年間配当金は47.5円となる見込みです。
今後の展望
NECネッツエスアイ株式会社は、DX、次世代ネットワークといった成長分野に注力しており、企業のデジタル化支援やネットワーク構築需要を取り込んでいくことが期待されます。また、気候変動対策にも積極的に取り組んでおり、同社の事業領域の拡大も期待できそうです。今後も同社の業績拡大が続くと見られます。
編集部のまとめ
NECネッツエスアイ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で二桁増と好調な業績を示しました。DXやネットワーク分野への注力が奏功し、企業のデジタル化やネットワーク整備需要を取り込んでいる模様です。今後もこの分野での成長が期待できるでしょう。また、気候変動対策にも力を入れており、同社の事業領域の拡大も見込まれます。株主還元面でも安定した配当が継続されており、同社の株式は長期的な投資対象として魅力的だと言えるでしょう。
NECネッツエスアイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
NECネッツエスアイ株式会社の決算日は3月31日で、第4四半期決算は4月頃、株主総会は6月下旬、第2四半期決算は10月下旬に発表されます。また、配当金は1株当たり47.5円を見込んでおり、安定した株主還元を続けています。今後も同社の成長が期待できそうです。