株式会社朝日工業社の四半期決算報告が発表されました。同社は、設備工事事業やマシン製造・販売事業を展開する優良企業です。売上高は前年同期比22.4%増加の65,881百万円と大幅に伸長し、経常利益も3,200百万円と大幅に増加しています。事業セグメントでは、設備工事事業が好調だった一方、機器製造販売事業は売上高が減少しましたが、全体としては好業績となりました。
企業情報
企業名: 株式会社朝日工業社
証券コード: 19750
決算期: 2024年3月期
株式会社朝日工業社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社朝日工業社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算報告書は2024年2月8日に公表されています。
主な事業
株式会社朝日工業社は、設備工事事業とマシン製造・販売事業の2つの主力事業を展開しています。設備工事事業では建築設備工事や管工事などを手がけており、マシン製造・販売事業では半導体製造装置部品やFPD製造装置部品の製造販売を行っています。これらの事業を通じて安定的な収益を上げています。
今期の業績と利益率は?
当四半期の業績は、売上高が65,881百万円と前年同期比で22.4%の大幅な増加となりました。これに伴い、経常利益も3,200百万円と前年同期比82.6%の大幅な増加となりました。利益率も大きく改善し、経常利益率は4.9%まで上昇しました。設備工事事業が好調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2023年3月期に80,171百万円と過去最高を記録しました。さらに、当四半期では65,881百万円と堅調に推移しています。利益面では、経常利益が2023年3月期に2,480百万円と過去最高を更新し、当四半期では3,200百万円となっています。同社は設備工事事業を中心に業績を拡大してきました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は75,917百万円となっています。前連結会計年度末と比べると3,024百万円の減少となりました。
資産の部
資産の部では、現金預金が15,199百万円、受取手形・完成工事未収入金などが25,905百万円となっています。また、棚卸資産も4,163百万円と前期末から増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金などが11,173百万円、電子記録債務が18,608百万円となっています。前期末と比べると、支払手形・工事未払金が大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、36,695百万円となっており、前期末から1,314百万円増加しています。利益剰余金が921百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の2.5%から当四半期末では3.0%に上昇しています。また、ROEも前期末の5.0%から5.8%に上昇しています。これは、売上高の増加と利益率の改善により、収益性が高まったことが要因です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、3,010百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは561百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは958百万円のマイナスとなりました。全体としては現金及び現金同等物が2,467百万円減少しています。
配当の支払額
当四半期は中間配当として1株当たり40円の配当を実施しました。前年同期と比べると15円増配となっています。今後も株主還元を重視した配当政策を継続していくことが期待されます。
今後の展望
今後の見通しについては、設備投資需要の高まりを背景に、設備工事事業の業績は引き続き好調に推移すると見込まれます。一方で、機器製造販売事業では一時的な生産調整の影響を受けているものの、中長期的には成長が期待できます。同社は今後も収益力の向上と安定的な株主還元に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社朝日工業社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、経常利益ともに大幅に増加し、好業績となりました。設備工事事業が堅調に推移した一方、機器製造販売事業の一時的な減収があったものの、全体としては収益性が大きく改善しています。今後も収益力の向上と株主還元に期待が高まっています。
株式会社朝日工業社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社朝日工業社の決算日は3月31日であり、第3四半期決算は2024年2月8日に発表されました。また、同社は中間配当として1株当たり40円の配当を実施しており、前年同期比15円の増配となっています。今後も安定的な株主還元を続けていくことが期待されます。