明星工業株式会社の決算報告には朗報が満載です。売上高が前年同期比6.7%増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益は27.3%増加と、堅調な業績を収めています。建設工事事業とボイラ事業の両部門が好調に推移し、収益力の高さを裏付けています。今後の経済情勢が不透明な中、明星工業は安定した収益基盤を持っており、株主への還元も積極的に行っているようです。今後の更なる発展に期待が高まりますね。
企業情報
企業名: 明星工業株式会社
証券コード: E00161
決算期: 2024年3月期
明星工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
明星工業株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期決算の報告は、2024年2月9日に行われました。
主な事業
明星工業株式会社は、主に建設工事事業とボイラ事業の2つを手掛けています。建設工事事業では、官公庁、一般企業向けの設備工事を請け負っています。ボイラ事業では、ボイラの製造・設置・メンテナンスなどを行っています。これらの事業を通じて、社会インフラの整備に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
明星工業株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が42,549百万円(前年同期比6.7%増)と好調でした。利益面でも、営業利益が4,768百万円(同11.8%増)、経常利益が5,063百万円(同9.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が3,714百万円(同27.3%増)と、大幅な増益となっています。高い収益性が維持されていることが窺えます。
売上・利益の推移
明星工業株式会社の業績は、直近3年間で概ね順調に推移しています。売上高は2022年3月期の55,890百万円から、2024年3月期第3四半期には42,549百万円と増加傾向にあります。利益面でも、経常利益は2022年3月期の7,258百万円から、2024年3月期第3四半期には5,063百万円と高い水準を維持しています。この堅調な業績は、同社の強みであるボイラ事業と建設工事事業の両部門の好調さに支えられています。
四半期連結貸借対照表について
明星工業株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は79,586百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、2,078百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が56,232百万円と大半を占めています。現金預金の増加や受取手形・完成工事未収入金等の減少などがあり、全体としては前連結会計年度末から558百万円増加しています。固定資産は23,353百万円で、前連結会計年度末から1,520百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が14,837百万円と大きな割合を占めています。前連結会計年度末から780百万円増加しています。固定負債は3,375百万円で、前連結会計年度末から628百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部は、61,374百万円となっています。前連結会計年度末から1,926百万円増加し、自己資本比率は76.5%となっています。利益の積み上げや自己株式の取得などにより、健全な財務体質が維持されています。
ROAとROE
明星工業株式会社の収益性を示すROA(総資産経常利益率)は、前年同期の11.6%から当期12.7%に上昇しています。また、ROE(自己資本利益率)も前年同期の16.1%から当期19.5%と、両指標とも改善傾向にあることがわかります。これは、売上高と利益の増加が寄与しているものと考えられます。同社は、高い収益力を維持しながら、資産や自己資本の効率的な活用にも注力していることが伺えます。
キャッシュフロー
明星工業株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは4,433百万円の収入となっています。これは、税金等調整前四半期純利益の計上や、売上債権の減少などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,867百万円の支出となっており、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、2,127百万円の支出となっています。全体として、現金及び現金同等物は1,693百万円増加し、健全な財務状況を維持しています。
配当の支払額
明星工業株式会社は、株主還元に積極的に取り組んでいます。当第3四半期連結累計期間では、期首に1,200百万円(24円/株)、中間配当として700百万円(14円/株)の配当を実施しています。今後も業績に応じた適切な配当を行っていく方針のようです。
今後の展望
明星工業株式会社は、建設工事事業とボイラ事業の両部門で堅調な業績を収めています。ただし、原材料価格の高騰や為替変動など、不確定な要因も抱えています。そのため、生産性の向上やコストダウンなどにより収益の確保に努めていくと述べています。また、先行きの不透明な経済環境の中でも、安定的な事業基盤を活かし、持続的な成長を目指すとしています。今後の動向に期待が高まります。
編集部のまとめ
明星工業株式会社の決算報告から、同社が堅調な業績を維持していることがわかりました。建設工事事業とボイラ事業の両部門で売上高と利益が前年同期比で増加し、収益性の高さが裏付けられています。また、健全な財務基盤の下、株主還元も積極的に行われています。足元では原材料価格の上昇などの課題もありますが、同社の強みを生かしながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
明星工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
明星工業株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月9日に発表されました。また、当期の配当は期首に24円/株、中間配当で14円/株の合計38円/株の実施を行っています。今後も、業績に応じた適切な配当を行っていく方針のようです。