ダイダン株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比7.2%増の1,395億円と堅調に推移しています。また、経常利益も前年同期比17.6%増の68億円と大幅な増益となりました。これは主に、完成工事総利益が増加したことが要因です。
企業情報
企業名: ダイダン株式会社
証券コード: 19800
決算期: 3月期
ダイダン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ダイダン株式会社は3月31日が決算日となっています。第3四半期決算は2023年12月31日までの期間となっています。
主な事業
ダイダン株式会社は、設備工事業を主な事業としています。電気設備工事、空調設備工事、水道・衛生設備工事等、建築物に必要な各種の設備工事を手掛けております。主要な事業分野は官公庁や企業の建築物の設備工事で、顧客の多様なニーズに対応しています。
今期の業績と利益率は?
ダイダン株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が1,395億円と前年同期比7.2%増となりました。また、経常利益は68億円と前年同期比17.6%増と大幅な増益となっています。これは主に、完成工事総利益が増加したことが要因です。利益率も経常利益率は4.9%と堅調な水準を維持しています。
売上・利益の推移
ダイダン株式会社の売上高は、2022年3月期に1,859億円を記録しており、前期比6.6%の増加となっています。また、経常利益も92億円と大幅に増加しており、業績は順調に推移しています。今後も設備工事需要の伸びを背景に、売上高、利益とも増加が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
ダイダン株式会社の2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,503億円となっています。前期末比では1.2%増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が202億円と前期末比で20.2%減少しています。一方で、投資有価証券は206億円と10.0%増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・工事未払金が168億円と前期末比で27.5%減少しています。一方で、短期借入金が98億円と237.9%増加しています。
純資産の部
純資産の部では、864億円と前期末比で4.9%増加しています。利益剰余金が713億円と堅調に積み上がっています。
ROAとROE
ダイダン株式会社のROAは5.0%、ROEは6.4%となっています。ROAは前年同期比0.5ポイント増加しており、資産効率が高まっている一方で、ROEは前年同期比0.4ポイント減少しています。これは、自己資本比率が高いことから自己資本コストが相対的に高くなっているためです。
キャッシュフロー
ダイダン株式会社の営業キャッシュ・フローは57億円の収入超過となっています。この資金は設備投資や配当に活用されるほか、現金預金の減少にも反映されています。投資キャッシュ・フローでは有価証券の売却等により8億円の収入超過となっています。財務キャッシュ・フローでは配当支払いにより23億円の支出超過となっています。
配当の支払額
ダイダン株式会社は2023年6月に1株当たり55円の期末配当を実施しました。また、2023年12月には再び1株当たり55円の中間配当を実施しました。これにより、年間の配当金は1株当たり110円となる予定です。
今後の展望
ダイダン株式会社は、設備投資需要の増加や国内外の事業展開により、今後も売上高と利益の成長が期待されます。特に、再生可能エネルギーや省エネルギー設備工事などの環境関連分野での受注増加が見込まれます。また、海外展開の強化により、グローバル市場での事業拡大にも取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
ダイダン株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期比で増加し、堅調な業績を遂げています。自己資本比率も高く、財務基盤も強固です。今後も設備投資需要の拡大や環境関連分野での受注増加などにより、持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
ダイダン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ダイダン株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日までの期間となっています。配当は年2回、期末配当と中間配当で行っており、2023年度の年間配当金は1株当たり110円を予定しています。安定した業績と配当政策を維持しており、投資家から高い評価を受けている企業といえます。