株式会社協和日成の決算報告書が公開されました。同社は、建築設備工事やガス設備工事、ガス導管工事、電設・土木工事など、幅広い分野で事業を展開している企業です。この度の決算では前年同期比で売上高が4.6%増加し、経常利益も26.3%増加するなど、好調な業績を収めています。特にガス導管事業と電設・土木事業が好調で、利益率の高い大型物件の完成が寄与したようです。今後も、受注は堅調に推移すると見られ、業績の拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社協和日成
証券コード: E00189
決算期: 2024年3月期第3四半期
株式会社協和日成の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社協和日成の決算日は3月31日です。決算時期は年1回の年度決算で、第3四半期決算を2024年2月14日に公表しています。
主な事業
株式会社協和日成は、建築設備工事、ガス設備工事、ガス導管工事、電設・土木工事などを手がける総合設備工事会社です。集合住宅やオフィスビル、工場、商業施設などの建物の設備工事を中心に、ガス導管の埋設工事やクリーニング、排水管のリノベーション工事も手掛けています。幅広い事業領域と豊富な実績を持ち、ガス事業者やゼネコンなどから高い評価を得ています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が24,755百万円と前年同期比4.6%増加しました。利益面では、営業利益が664百万円(前年同期比26.5%増)、経常利益が827百万円(前年同期比26.3%増)といずれも増益となりました。これは、ガス導管事業と電設・土木事業において利益率の高い大型物件の完成が好調だったためです。
売上・利益の推移
同社の売上高は、過去3年間で34,472百万円、26,390百万円、24,755百万円と推移しており、大きな変動はありません。一方で、経常利益は9,680千円、1,107,450千円、827,232千円と変動が大きくなっています。これは事業別の収益性の差が影響しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の総資産は27,433百万円で、前事業年度末比1,043百万円の増加となりました。この増加の主な要因は、未成工事支出金の増加や有形固定資産の増加等です。
資産の部
流動資産は17,510百万円で、前事業年度末比564百万円の増加です。固定資産は9,923百万円と478百万円増加しました。有形固定資産の増加が主な要因です。
負債の部
負債合計は9,299百万円で、前事業年度末比549百万円の増加となりました。流動負債が541百万円増加し、固定負債が8百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は18,133百万円と、前事業年度末比494百万円の増加です。この主な要因は、四半期純利益の計上と、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。
ROAとROE
同社のROAは前事業年度末の3.3%から当第3四半期末の3.0%と低下しています。一方、ROEは前事業年度末の6.0%から当第3四半期末の6.6%と上昇しています。これは、利益率の向上と自己資本の増加によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが499百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが342百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが355百万円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物の残高が7,427百万円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり30円と、前期に比べ2円増配となっています。これにより、総額344百万円の配当を行っています。株主還元に積極的な企業といえます。
今後の展望
今後の事業環境としては、感染症の影響が和らぐなか、設備投資意欲は底堅く推移すると見られます。同社では、ガス事業者の設備投資計画に基づく工事や、東京都の水道工事など、大型物件の受注が好調に推移しています。また、リノベーション工事やGHPメンテナンスなどの収益性の高い事業も伸びています。このような状況から、今後も良好な業績が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社協和日成の決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。特に、ガス導管事業と電設・土木事業が牽引役となっています。今後も、設備投資需要の高まりから受注が順調に推移すると見られ、引き続き業績拡大が期待できそうです。株主還元にも積極的で、安定した配当を実現しています。今後の同社の動向にも注目が集まりそうです。
株式会社協和日成の決算日や配当についてまとめました。
株式会社協和日成の決算日は3月31日で、年1回の年度決算を行っています。配当は1株につき30円と、前期から2円増配となっています。同社は設備投資需要が旺盛な市場で事業を展開しており、今後の業績拡大が期待できる企業だといえます。