神田通信機株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は44億44百万円と前年同期と比べて13.6%の増加となり、利益面でも経常利益は3億66百万円(前年同期比44.7%増)と大幅に改善しました。情報通信事業とスマート照明関連の照明制御事業が好調に推移しているようですね。
企業情報
企業名: 神田通信機株式会社
証券コード: E00182
決算期: 3月
神田通信機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神田通信機株式会社は3月31日を決算日としており、通常3月下旬に有価証券報告書を提出、6月下旬に株主総会を開催しています。今回の四半期報告書は2024年2月9日に提出されています。
主な事業
神田通信機株式会社は情報通信事業とネットワークインフラの設計・提案・構築、照明制御事業のスマート照明システムの提供を主な事業としています。ネットワーク構築やクラウドサービス、照明制御システムなどのソリューション提案に強みを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は44億44百万円と前年同期比13.6%の増加、経常利益は3億66百万円と44.7%の増加と好調な業績となりました。特に情報通信事業とスマート照明関連の照明制御事業の伸長が業績を押し上げています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期から4億33百万円増加の44億44百万円、経常利益は1億13百万円増加の3億66百万円と大幅な増益となっています。情報通信事業と照明制御事業が好調に推移しており、通期でも増収増益を予想しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は81億80百万円で、前連結会計年度末と比べて4億22百万円減少しています。一方、純資産は53億75百万円と前連結会計年度末から94百万円増加しており、自己資本比率は65.7%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は47億1百万円と前連結会計年度末から4億22百万円減少しています。現金預金が2億55百万円減少したことや、受取手形や完成工事未収入金等が4億30百万円減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は28億4百万円と前連結会計年度末から5億16百万円減少しました。支払手形・工事未払金等が2億28百万円、賞与引当金が1億17百万円減少したことなどが主な要因です。
純資産の部
純資産は53億75百万円と前連結会計年度末から94百万円増加しました。利益剰余金が95百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は65.7%と財務の健全性が高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の4.4%から4.6%に上昇し、ROEは前期の7.2%から今期7.4%へと改善しています。これは売上高や経常利益の増加に加え、効率的な資産活用と財務の健全性維持により収益力が向上したためと考えられます。今後も業績の着実な拡大が期待されます。
キャッシュフロー
今回の四半期報告書にはキャッシュフロー計算書の記載がないため、直近の有価証券報告書の情報をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは前期比でプラス幅が拡大しており、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローも改善傾向にあります。財務基盤の強化が進んでいるといえるでしょう。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は前期と同額の年間60円を予定しています。業績の好調さから配当を増額できるかも期待されますが、当面は現状の水準を維持する方針のようです。株主還元の一層の強化に期待したいところです。
今後の展望
ネットワークインフラの高度化やスマート照明システムなどの新事業の取り組みを強化しており、今後も情報通信事業と照明制御事業を中心に成長が期待できます。特に照明制御事業は新築ビルの需要取り込みで一層の拡大が見込まれます。中長期的な企業価値向上に向けて、事業ポートフォリオの最適化を進めていくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
神田通信機株式会社の2023年12月期第3四半期決算は大変好調でした。情報通信事業と照明制御事業が伸長し、売上高、経常利益ともに前年同期を大幅に上回りました。今後も新しいサービスの開発と事業領域の拡大が期待されます。財務体質も健全で、株主還元も安定的に行っている同社は、今後の成長が期待できる企業だといえるでしょう。
神田通信機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神田通信機株式会社の決算日は3月31日で、通常3月下旬に有価証券報告書を提出し、6月下旬に株主総会を開催しています。配当については、前期・当期ともに1株当たり年間60円を予定しており、株主還元面でも安定性を維持しています。今後も着実な業績拡大と株主還元の強化が期待されます。